スマホで副業?ネットやSNSでよく見る勧誘は本当に安全か

ITの発展により、どこでも働ける、誰でも気軽に始められるビジネスが増えつつあります。

中にはスマホ一台で完結するものもあります。

「PCを触るのは苦手」

「そもそもPCを持っていない」

という人にとって、「スマホで完結する副業」という言葉は、魅力的に響きます。

隙間時間を使って、ちょちょっと作業したら、お金が振り込まれると謳う者もあります。

しかし、それらは本当に安全なのでしょうか。

今回は、スマホでできる副業、ビジネスの安全性について考えていきましょう。

【参考】SNSで詐欺?悪質な勧誘やアカウント”あるある”を一挙公開!

 

スマホで副業

 

スマホで副業」は本当に安全?

Twitterや、InstagramなどのSNSや、YouTube等のネットを見ていると、

「スマホ一台で月●●万円稼げる」と言った内容の広告をよく目にするかと思います。

「そんなうまい話、あるわけない」

と思いつつも、何度もそのような広告を見ていると、「あるかも?」という気持ちが少し芽生えてしまうと言うものが人間というもの。

アンケートモニターや、データ入力など、スマホ一台でもできる仕事は確かに存在します。

しかし、始めるための敷居が極端に低い求人はリスクが高いのが世の常。

もしくは、リスクのない健全なビジネスであっても、労働時間に対する報酬が衝撃的に低い、というのが一般的。

「世の中、ウマイ話はない」ということを、肝に銘じる必要があります。

【参考】地雷クライアントとは?フリーランスを悩ませる取引先の特徴

 

「スマホで副業」に潜む危険

しかし、「スマホで副業」には、なぜ注意する必要があるでしょうか。

ここでは、「スマホで副業」に潜む危険やリスクを見ていきましょう。

 

ネットショップで「サクラ投稿」をさせられる

スマホでできる副業の一つに、ネットショップのレビュー投稿代行業務、いわゆるサクラビジネスがあります。

消費者を装って商品やサービスのレビューをすることは、ステルスマーケティングの一つ。

即摘発される可能性は低いものの、決して健全なビジネスとは言えません。

実際、虚偽を投稿にあたるため、ネットショップでは禁止されていることが大半。

また、報酬も、衝撃的に安い金額なのが一般的です。

 

個人情報が漏れたり、高額なお金を請求される

「スマホで副業」

「スマホで誰でも月収●●円稼げる」

を謳っている類のネット広告を安易にクリックしてしまうと、自動的にアプリやソフトウェアがインストールされるケースがあります。

直ぐにアプリを消したりして、冷静に対処できれば問題ないこともあります。

しかし、個人情報やクレジットカードの情報を登録してしまうと取り返しがつかなくなります。

外部にそれが漏れると、高額なお金を請求されたり、絶え間ない勧誘が始まったりします。

 

求人とは全く違う内容の仕事を押し付けられたり、詐欺に巻き込まれる

SNSやネット上で個人が求人しているように見えるものは、LINEやダイレクトメール上で仕事情報のやりとりをするケースがよくあります。

LINEやダイレクトメールに誘導されたら要注意、と考えてもいいかもしれません。

最初に聞いてた業務内容とは全く異なる仕事をいきなり押し付けられることもあります。

詐欺などの犯罪行為に、加担させられている場合もあるため、非常に危険です。

「断ればいい」と思うかもしれませんが、小さな犯罪から少しずつ加担させ、今度はそれを逆手にとって脅しをかけてきます。

逃げようにも、いざ逃げようとすると、なかなか逃げられなくなってしまうのです。

【参考】悪徳フランチャイズを避けるために知っておくべきノウハウ集

 

スマホで副業を始める際の注意点

もちろん、スマホでできる副業が全て危険、と言っているわけではありません。

始める際には以下の内容を十分に留意しておく必要があります。

 

相手方の存在をきちんと確認し、契約を交わす

これは、スマホでできる副業に限った話ではありません。

副業を始めるのであれば、まず、相手方の情報を明らかにし、契約をしっかり交わすことが必要不可欠。

口約束やチャットだけで仕事のやりとりをしていると、

  • 報酬が支払われないまま音信不通になる
  • 違法行為を要求される

といったことが起こり得ます。

そのような相手は、自分に関する情報を意図的に隠そうとするもの。

会社名やその存在を確認しても、堂々と答えてくれるかどうか、確認しましょう。

会社が実在するかどうかは、法人番号から確認することができます。

 

初期費用がかかるものには手を出さない

仕事をするための備品や資材等を、自己負担で買うよう求められるケースもあります。

その額が数千円程度なら、それほど問題はないかもしれません。

しかし、初期費用として数万円を負担させようとしてきたら、立ち止まりましょう。

むしろ、その初期費用を負担させることそのものが目的の可能性が高いでしょう。

つまり、「ミイラ取りがミイラになってしまう」というわけです。

初期投資を求められたら、「働いて返すから無料で支給してくれ」と言いましょう。

 

ポイント換金型のビジネスの場合、換金最低額を確認する

アンケートモニターやデータ入力などは、比較的健全と言えます。

しかし、ポイント換金型で、換金最低額が設定されているものには注意が必要です。

たとえば、換金最低額が1000円(ポイント)の場合、その額を満たさなければお金を振り込んでもらえません。

例えば、アンケートモニターは、1回答あたり1円から数円が相場。

1000円(ポイント)にたどり着くまでには、かなりの数のアンケートに答えなければなりません。

「これだけ稼働して1000円か…」と思ってしまうかもしれません。

また、1000円(ポイント)に辿り着くまでに止めてしまったら、収入はゼロです。

【参考】いきなり起業?卒業後に就職せず突然起業するリスクと心構え

 

まとめ

スマホできる副業など、誰でもできるビジネスと謳うものには、必ず裏があります。

自分が被害に遭うだけならまだしも、詐欺などの犯罪行為に巻き込まれると、人生が台無しになるリスクもあります。

安全性と信憑性を十分に確認した上で、あくまでも副収入を得るための手段として慎重に検討しましょう。

【参考】起業・副業を支援するビジネスは儲かる?その訳と事例を解説

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