ポテンシャル採用とは?経験の浅い若手向け中途採用枠を紹介

「新卒で入社した会社が合わなかった。」

「ブラック企業から逃げるように退職した。」

せっかく頑張って就職先を見つけても、短期間で離職を余儀なくされてしまうと言うことは、どうしても起こり得るもの。

「誇れるようなスキルもない」

「中途でどこか拾ってくれる会社があるんだろうか。」

そのように悩む若手も、少なからずいることでしょう。

しかし、世の中には、「ポテンシャル採用」という枠で、経験の浅い若手を採用している会社も少なからず存在しています。

今回は、ポテンシャル採用の概要や意味を踏まえた上で、キャリア採用と比較しながら、そのメリット、デメリットや採用されるためのコツについて紹介します。

【参考】実はブラック?転職サイトの求人の危険フレーズ3つと回避策

【参考】わかものハローワーク

ポテンシャル採用

 

ポテンシャル採用とは?

ポテンシャル採用とは、経験の浅い若手でも、人材の将来性や潜在能力を重視して中途採用することを指します。

そもそもポテンシャル(Potential)には、可能性や潜在することという意味があり、そこから由来してポテンシャル採用と呼ばれています。

採用後にOJTなどを通して必要なスキルと知識を身につけていく新卒採用やメンバーシップ雇用なども広い意味では同じかもしれません。

その中でも、ポテンシャル採用について言うと、主な対象は第二新卒〜20代前半までの転職者、というのが特徴と言えるかもしれません。

【参考】オンボーディングとは?OJTとの違いや導入するメリットは

 

キャリア採用との比較

ポテンシャル採用と対になるとも言える採用方式として、キャリア採用があります。

キャリア採用では、文字通り、人材のこれまでの経歴(キャリア)や、持っているスキル等を考慮して、企業のニーズに合致した人材を選考します。

 

それでは、キャリア採用と比較しながら、ポテンシャル採用で入社するメリットをまずは見ていきましょう。

 

自分の適性が見極められる、活躍の場が広がる

入社後の業務や部署があらかじめ決められているキャリア採用とは異なり、ポテンシャル採用の場合は、採用後に人材の適性などに合わせて業務が割り当てられたり、配属されたりします。

その結果、(いわゆるローテーション人事が行われている場合)多くの部署で、実務を伴う研修、経験を積むことができるかもしれません。

そのため、自分の適性を見極められるだけでなく、活躍の場も広がる可能性があります。

特定の業務に囚われず、新しい事業にもチャレンジしやすいとも言えるでしょう。

 

教育が前提であり、プレッシャーは弱め

ポテンシャル採用は、会社が採用者に対して手厚い教育や研修を実施し育てていくことが前提となります。

そのため、

「短期間で成果を出さねばならない」

「会社の期待に応えねばならない」

と言ったプレッシャーキャリア採用に比べて弱いでしょう。

当然、ゆくゆくは、業務において一定の成果を収めるよう求められるようになります。

しかし、入社直後に関してはキャリア採用よりも精神的にラクなのは確実と言えます。

 

それでは、デメリットについても見ていきましょう。

 

給与は新卒とほぼ同水準となる

ポテンシャル採用の難点としては、入社直後の給与が新卒とほぼ同水準になることです。

教育を受けるところから入るため、ある意味当然ではあります。

前職でいくらもらっていたとしても、ポテンシャル採用で入社した会社の基準で、新卒からスタートに近くなります。

たとえ数年の職務経験があったとしても、ポテンシャル採用の場合、必ずしも同じ業務を任されるわけではありません。

ゼロの状態から新しいスキルや知識を新卒と同じように身につけていくことになります。

よって、先に新卒入社している同年代に比べ、若干のビハインドになる可能性があります。

【参考】みなし残業=ブラック?導入している企業に応募の際の注意点

 

ポテンシャル採用で入社する上での注意点と内定を得るためのコツ

それでは、ポテンシャル採用で入社する際の注意点と、採用されるためのコツを見ていきましょう。

 

前職の退職がやむを得ないことだとしっかり伝える

面接の際、前の会社の退職理由について聞かれることがあります。

その際に大事なのは、

  • やむを得ない事情があったこと
  • 前の会社の悪口を言わないこと

少なくともこの2点には注意しましょう。

というのも、退職理由があまりにも利己的なものであったり、前の企業の悪評を流したりしてしまうと、選考の合否に大きく関わるからです。

 

すぐ辞めそうだと思われない

また、入社後数年の内に転職する意思があることを示唆することや、自分のこだわりを示しすぎることはNG。

これは、ポテンシャル採用に限ったことではありません。

しかし、すぐに辞めてしまいそうだったり、柔軟性がなさそうだったりすると、リスクであると見なされてしまうためです。

印象をより良くするためにも、たとえ転職の意思があったとしても伏せておきましょう。

そして、企業理念に共感していることを伝える、そう思わせることが重要なのです。

 

新卒に差をつけるアピールポイントを持っておく

選考基準は企業によってそれぞれ異なります。

しかし、面接に際しては新卒に差をつけるための強みやアピールポイントをいくつか持っておきましょう。

例えば、

  • 基本的なビジネスマナーやビジネス用語の知識を一通り身につけておく
  • 社会人としての振る舞いやモノの見方を身に付けておく

など、ビジネスのいろはを全く知らない新卒と少しでも差をつけておくことで、格段に採用されやすくなります。

 

まとめ

ポテンシャル採用で入社することで、特定の業務に制限されない幅広い分野でのスキルや経験を身に着けられます。

そのため、最初の就職で失敗してしまった人でも、やり直せるチャンスがあります。

企業としては社内の若返り、イノベーションの実現を目的としていることもあります。

そうなった時、20代前半はまだまだ企業にとって魅力的な年代。

ポテンシャル採用での入社を検討しているのであれば早め早めに行動しましょう。

【参考】新卒者の早期離職や転職はアリ?認識しておくべき注意点3つ

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