SNSで詐欺に遭う人が増えているそうです。
コロナの影響でバイトを辞めさせられた学生。
そして、収入が減った若い社会人。
彼らがSNS上で悪質なビジネス関連のトラブルに巻き込まれる事例が多発しているそうです。
突然届いた何気ないDMに返信してしまうことから、悪夢への一歩は始まるのです。
常識的に考えれば「あり得ない」と分かりそうなものですが、焦ると冷静な判断が難しいもの。
とはいえ、やはり、知っておきたい。
ここでは、SNSで詐欺の被害に合わないために知っておくべき悪質なビジネス勧誘、アカウントの見分け方や心構えを紹介します。
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SNS上ではびこる悪質なビジネス勧誘
マーケティングや採用、仕事のオファーのためにSNSを活用する事業者が近頃増えてきています。
中には、「お金を配る」という大胆なことをしているアカウントも。
誰かと繋がったり、適当にフォローしているだけで、思わぬ利益を得られるかも!?
実際そういう人もいるかもしれませんし、そう思いたくなる気持ちも分かります。
しかし、それらが全て健全なものとは限らないのです。
SNSから来る勧誘の中には、
- マルチ商法(まがい)の勧誘
- 闇バイト
- 悪徳商法(価値のないものを高値で売りつける)
と呼ばれるものもあり、知らぬ間に詐欺など犯罪行為に加担させられてしまうケースもあります。
- クレジットカードの作成や借金ができる
- 20代前半で社会経験がまだまだ乏しい
- 一人暮らしをしている学生
- 就労経験が浅く収入が低い社会人
がよく狙われ、特にコロナで職を失った人や収入が激減した人が狙われます。
【参考】起業セミナーに参加するメリットと怪しいセミナーの見分け方
SNSで詐欺を狙うアカウントや手口の見分け方
健全を装って悪質なビジネスに勧誘してくるアカウントには以下のような共通点があります。
必ず当てはまるわけではありませんが、アラートとしては十分でしょう。
胡散臭い言葉
SNS上のDMを誰からでも受信できるように設定していると、突然ビジネスの勧誘を受けることがあります。
- 人生一発逆転
- 稼ぐ方法教えます
- 誰でもスマホで簡単に
- スキマ時間でできる
- 3ヶ月で月収100万
といったいかにも胡散臭い言葉を使い、言葉巧みに勧誘してきます。
日頃からブランド品や現金の画像を投稿したりしている
これもよくある特徴です。
直接アプローチする前に、裕福に見えるような画像を投稿して刷り込みを図るのです。
それらの多くは、ほとんどマルチや悪質な情報商材ビジネス等の勧誘とみてよいでしょう。
写真だが顔は見えない
顔が見えない写真を使っていることが多いのも特徴です。
綺麗な自然の中で、全身が小さく映っている引きの写真だったり、総じて「ポジティブな雰囲気の写真や画像」を使っています。
アニメの女性の写真を使っていることもあります。
同じようなアカウントが量産されている
これは少し気付きにくいかもしれませんが、詐欺アカウントは、同じようなアカウントを量産しています。
上で述べたような胡散臭い言葉をプロフィールに使っているのですが、順番やちょっとした表現だけ変えて作成しています。
「あれ?どこかで見たようなアカウントだな?」と思ったら要注意。
実質コピペに近いようなアカウントが量産されていることがあります。
では、気を付けるべき誘いについて見ていきましょう。
身に覚えなのないフォロワーからのメッセージ
Twitterを使っていると、フォローした覚えがないアカウントをフォローしているのに気づくことがあります。
その場合、もしくはユーザー名やプロフィール、写真を変えたりしている可能性が高いです。
アカウントの売買もあるようで、中の人が替わっていることもあるでしょう。
多くの場合、そのようなアカウントは、多くのフォロワーを持っています。
よって、DMで勧誘してきても安全だと思って信用してしまいがち。
その結果、トラブルに巻き込まれてしまうというパターンが多いのです。
LINEに誘導する
これもよくあるパターンですが、これもほとんどアウトです。
- Twitterのアカウントが凍結されるのを防ぐ
- 「カモ」の尻尾を掴む
というのが目的になります。
LINEに誘導しようとしてきたら、危険信号だと思ってよいでしょう。
FX、仮想通貨、株など投資関連の勧誘
FXや仮想通貨、株など投資関連のビジネス勧誘もSNS上でよく行われています。
もちろん、株や投資それ自体は違法なものではありません。
しかし、始めるために高額な初期費用を取られたりすることがあります。
よく分からないセミナーに参加させられ情報商材を購入するよう迫られたりするケースもあるでしょう。
「このセミナーを受けないと、99%損する」
と不安を煽ったり、
「この教材を購入すれば、1日30分で、莫大な資産を築ける」
と甘い言葉で誘ってきたりします。
その他
以上に挙げた以外にも、たとえば、
- Twitterのトレンドワードを無理矢理使ってビジネス勧誘のための投稿をしている
- 他のチャットツールやサイトで話したがる
といったケースも同じく、健全なビジネスではないことがほとんどです。
【参考】SNSおまとめ管理ツールHootsuiteの評判や特徴を解説
SNSで詐欺に遭わないための心構え
SNS上の勧誘はすべて悪質な業者から送られるというわけではありません。
中には、健全な誘いもあるでしょう。
しかし、経済的に困窮していたりするとついつい甘い誘いに乗って騙されてしまうこともあります。
そのような事態に陥らないための心構えについて考えていきましょう。
「本当に稼げるなら人には教えない」という認識を持つ
世間には数多くのビジネスがありますが、いずれも絶対に稼げると保証されるものは存在しません。
「簡単に稼げます」といった趣旨のメッセージは「ただの誘い文句」と割り切りましょう。
「そんなことはあり得ない」という強い認識を持ち、簡単に信用せず、DMが来ても無視するのが一番です。
法人、その経営者からの勧誘の場合にはHPや登記情報を確認する
ビジネス勧誘は個人からだけでなく、法人や、法人を装った業者からも来ます。
個人の場合は身元調査が難しいですが、法人の場合はホームページや登記情報を照会することで調べられます。
社名を確認して、法人番号を調べるというのが手っ取り早い方法です。
こちらの法人番号公表サイトから、社名で検索すれば、存在する法人かどうか確認できます。
本当に信頼できるか、そもそも存在している業者なのかを確認しましょう。
まとめ
面白半分で安易に勧誘に対してリアクションしてしまうと、SNS上で付き纏われてしまいます。
勝手に個人情報をばら撒かれるなど被害を受けることもあるでしょう。
また、たとえ合法なビジネスでも、他人を騙したり、途中から違法行為に加担させられたりする場合もあります。
少しでも怪しいと思ったらそのアカウントをすぐにブロックしてしまうのが一番の得策です。