【訴訟決心編】業務委託料の未払分を簡易裁判で回収した話(その2)
- 2025/6/16
- 訴訟(実話)
この話は、当社(H社)が、とある会社(C社)による業務委託料の不払いを契機に、仮差押から簡易裁判へと進み、勝訴判決を勝ち取ったストーリー。
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その後、C社はどうなったのか?
一応連絡が取れてはいましたが、具体的に突っ込んで何か聞くことはありません。
しかし、風の噂によると、
- 融資の担保に入れていた自宅マンションを銀行に取られた
- 実質一人で会社を存続させ、在宅ワーク&常駐の受託開発案件で食いつないだ
ということを聞いてはいました。
C社の社長、独身だったということもあり、何とかサバイブできたようです。
しかし、これで結婚して子供がいたりとかしたら、かなり大変だったろうなと思います。
とはいえ支払は別の話、ちゃんと払ってもらう
で、とても大変な思いをしたC社とその社長。
しかし、じゃあ私がC社に対して有している債権を放棄するかと言うと、それはまた別の話なわけです。
「支払は後で(経営が立ち直ってからで)いい」ということで手伝っていたというは確かにそうです。
今すぐとは言わないにしても、ちゃんと払うものは払ってくれよと。
その点は、明確にしていました。
…ということで、しばらく待つことにしました。
ちょくちょく、Messengerで状況を聞きながら、、、
C社の反応と様子
Messengerでやり取りをしていたのですが、なかなか払う様子を見せません。
どうやら大きな案件が動いていて、その入金があれば支払いができる、だからもう少し待ってくれと。
こういったやり取りが、月1回くらいのペースで、数年、延々続くわけです。
しかし、数年経つと、SNSを見るにつけ、そこまで余裕がないわけでもなさそうに見えてきて、、、
しかし、催促すると、相変わらず。
「厳しいから待ってくれ」というリアクションになるわけです。
社長たるもの、ある程度金が回ってる様子を見せないと、商売になるものもならなくなるという側面があるのも理解はできます。
なので、「見栄を張っているのかな」と思い、あまり深くは追及せず、黙って見ていました。
転機が訪れる
しかし、ある時、転機が訪れます。
C社の社長が運営として関与しているという、イベント(ビジネスコンテスト?)を見に来ないかと、誘いが来たのです。
イベントのWebページを見ると、半分遊びのようなイベント。
「何だよそれ、、、ふざけるなよ、、、」
と思いましたが、
「ちょっと様子を見に行ってみるか。」
ということで、誘いに応じてイベントに申し込み、参加することにしました。
支払う余力があるなと確信
イベント自体は、茶番のような、遊びのような、そんな感じ。
そこでC社の社長に久々に会いましたが、そこで、「こいつには払う余力がある」と強く確信しました。
そこからは、少しペースを上げて催促を始めます。
当社「だいぶ時間経ってるし、大した額じゃないし、払えるでしょ。」
C社社長「いやー、、、ちょっと厳しくて、、、もうちょっと待ってください。」
Messenger上で、こんなやりとりが、延々続くわけです。
返信が来るだけ、支払う意思を見せているだけまだマシ、という見方も出来ると思います。
しかし、そうこうしている内に、2018年から、2023年になりました。
売上債権の時効は5年
ご存じかと思いますが、売上債権の時効は5年です。
時効成立の要件が満たされているのかどうか、確認まではしていませんでした。
しかし、時効が成立してしまうリスクはあるなと思い、「1円でもいいから払ってくれ」(であれば時効は伸びるはずなので)と催促します。
しかし、それでも一向に払おうとしません。
その内、Messengerでの返信も遅くなり、催促しないと返信すら来ないことも増えてきました。
「これは、向こうも時効の成立を狙っているのか???」
この辺りで、ぼんやりと頭の中にあった「法的措置」という言葉が、現実味を帯びてきました。
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