eラーニングとは?社員研修に用いるメリットと注意点を解説
- 2022/7/29
- 情報・IT
かつては、主にアカデミックな場面で用いられてきたeラーニング。
今では、ビジネスシーンでもすっかり定着した感があります。
今回は、eラーニングの基礎的な仕組みや概要を理解した上で、それを社員研修や社員教育に導入するメリット、有意義に運用していくためのポイントについて解説します。
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eラーニングとは?
eラーニングとは、主にスライドや動画コンテンツなど、オンラインのデジタル教材を用いて知識の取得や学習を行うこと、またはそのシステムを指します。
最近では、社員研修やオンボーディングなどをeラーニングを用いてオンライン上で実施する企業も増えてきています。
昨今のテレワークの拡大と共に、大きな注目を集めている手法でもあります。
また、VRを用いた仮想空間での体験型研修なども出てきており、その動向が注目されます。
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eラーニングを用いて社員研修をするメリット
eラーニングをビジネスシーンに用いることで、様々なメリットがあります。
まずは、受講者側のメリットについて見ていきましょう。
場所を時間を問わず、自分のペースで学習を進められる
受講者側にとっての最大のメリットは、場所や時間を気にせずに自分のペースで学習を進められることです。
スマホやタブレット端末があれば、通勤時間や休み時間を利用しての受講も可能。
スキマ時間の有効活用につながります。
場合によっては、自宅にいながら受講することも可能でしょう。
そのため、通常の研修よりもリラックスした状態で研修に臨むこともできるかもしれません。
何度も見直しができる
次に、何度も見直しができるということもeラーニングならではの魅力の一つです。
そのため、メモのし忘れや聞き漏れを防ぐことができます。
一度学習したことを忘れてしまった場合でも、再度受講すれば復習することもできます。
企業側に自分の熱意や取り組む姿勢をアピールできる
通常、eラーニングには、学習状況や進捗状況を管理する機能がついています。
よって、実施元の企業は各社員の熟達度等について把握することになるでしょう。
積極的に受講すれば仕事に対する熱意や取り組む姿勢をアピールするための手段としても活用できるかもしれません。
それでは、企業側のメリットについて見ていきましょう。
研修などの実施コストを大幅に削減できる
企業側は研修用のコンテンツを作り、いつでも視聴できるようにシステムを整えれば、あとは管理をするだけで運用できます。
そのため、逐一場所をセッティングしたりスケジュール調整をしたりする手間が不要。
会場費や交通費等の研修実施にかかるコストの大幅削減にもつながるでしょう。
都度、社外講師を招いていれば、そのコストも削減できるでしょう。
調整が楽で現場への負担も少ない
eラーニングなので、集合型の研修のように、物理的に集まる必要がありません。
そのため、日程調整が不要で、現場に穴をあけることがありません。
「研修があるので、丸一日抜けます。」
という人が出て来るのは、現場にとっては負担が大きくなるもの。
それがないというのは、大きなメリットと言えるでしょう。
社員の受講状況や熟達度を把握、管理しやすい
オフラインで行う通常の研修の場合、一方的な指導や講義で終わってしまうことが多いもの。
そのため、受講者がちゃんと話を聞いていたのか、なかなか確認できません。
確認テストをしようにも、極めて限定された内容になりがちなのです。
しかし、上で述べたように、eラーニングには、自動でそれらを把握できるシステムが備わっているのが通常。
よって、進捗や理解度を適時把握、管理しながら効率的に進めていくことができるのです。
【参考】リカレント教育とは?大人が学び続ける仕組みの課題と対策は
より有意義な運用を目指すために
受講者、企業双方にメリットのあるeラーニング。
しかし、漫然と実施しているだけでは、形骸化してしまうリスクもあります。
そのような事態を避けるためにも以下の2つのポイントについて押さえておきましょう。
チャットや掲示板を活用し、「双方向性」を確保する
実施にあたり最も重要なのは受講者との「双方向性」を確保することです。
双方向性とは、ただ単に視聴するだけ、講義を受けるだけにならないような仕組みを作ることです。
例えば、講義の部分は収録したものを流し、その後に質疑応答を可能にするなどの施策が挙げられます。
可能であればVR等の技術を盛り込み、体験型の内容にすることで受講者のモチベーションを維持できます。
教材やテストをしっかり作る
eラーニングはコンテンツの制作に多くの時間とコストを費やすことになります。
また、作成にあたり専門的な技術を要することもあります。
そして、手間暇かけた割には、案外クオリティが低いなんてこともあったりします。
eラーニングに限らずですが、動画コンテンツの制作には、様々なノウハウが必要なもの。
そのため、場合によっては、専門の業者を巻き込み、プロの意見を聞きながら作成した方がコスパが良いケースもあるでしょう。
大手の、Schooを始め、動画作成を支援するサービスも行っているようです。
【参考】【サンプル付】Canvaで簡単にYouTubeショート動画を作る!
まとめ
eラーニングを社員研修や教育に取り入れることで、従来のものよりも効率的かつ効果的に知識の習得、スキルの向上を期待できます。
ただ単に動画を見るだけ、講義を視聴するだけだと、すぐ飽きてしまいます。
そうなると、わざわざコンテンツを準備する意味もなくなってしまいます。
一方的な学習にならないような仕組みを盛り込むことが重要です。