集客の施策には様々なものがあります。
そして、その集客施策に関する講座や情報も溢れています。
- 「広告はダメ」
- 「ブログは時代遅れ」
- 「SNSがベスト」
といった様々な意見に遭遇して
- 「結局広告は使うべき?」
- 「ブログは実践するべき?」
- 「SNSに注力するべき?」
と悩むことも。
しかし、実際は、あなたのビジネスモデルや状況に応じて検討するものなのです。
今回は、非広告型集客と広告型集客、それぞれの特徴と使い分けについて解説します。
非広告型集客と広告型集客の特徴
集客といったら、誰もが真っ先に思いつくのは「広告」でしょう。
実際、世の中にはテレビから街中に至るまで広告が溢れています。
しかし、広告を使わない、「非広告型」で集客をしている会社もたくさんあります。
非広告型集客とは
非広告型集客とは、文字通り、広告を用いない集客方法です。
上手くやれば、ほとんどお金をかけずに集客できるのが魅力です。
当然ですが、CPAの計算はできません。
具体的な例としては
が、挙げられます。
多くの場合、非広告型は、時間をかけてコツコツと実践するものがほとんどです。
そして、広告費を投じるよりも安価でできるものが多く存在します。
非広告型のメリット・デメリット
メリットについて見ていきましょう。
- 安価もしくは無料で実践できる
- (ブランディングを伴うことが多いため)権威性を得ながら、コストをかけずに集客し続けられる
- 自発的に問題を解決したいと考えている顧客を集めやすい
といったことが挙げられます。
逆に、デメリットは
- 成果が出るまでに時間がかかることが多い
- 効率的な運用方法の学習や諸経費、委託等で結果的に多くのお金がかかる
- 費用対効果の測定が難しい
といったことが挙げられるでしょう。
広告型集客とは
広告型集客は、お金を払って広告を出す方法です。
CPAの計算が比較的容易にできることが特徴になります。
具体的には
- LP+Web広告
- メディアに掲載する記事広告
- プレスリリース
- マスメディア広告(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ等)
などが挙げられます。
集客量のコントロールが比較的しやすいとされます。
短期間で一気に大量に集めることも、少額でコツコツと集めることも可能です。
広告型集客のメリット・デメリット
広告型集客のメリットは
- 時間や手間がかからない
- 費用対効果が明確
といったことが挙げられます。
逆に、デメリットは
- 広告費用が莫大になることもある
- 媒体によっては、必ずしも費用対効果が分かるわけではない
- 長期的に多額のお金がかかる
- 失敗した時に損失が大きくなる
といったことが考えられます。
【参考】CPAとは?今さら聞けないWebマーケ用語を基本から解説
非広告型と広告型、選択のポイント
ここまで、非広告型と広告型の違いについてお伝えしてきました。
ここからは、ビジネスの状況からみる、選択のポイントについて解説します。
非広告型集客がおすすめのシーン
それでは、非広告型が良いケースについて見ていきましょう。
1. 集客のための資金がない時
集客のための資金がなければ、非広告型の集客を行うしかありません。
時間をかけてじっくり集めましょう。
2. 長期的で良いので、安く集客したい時
「広告を使って集客するのがメインだとしても、長期的にはローコストで集客したい」
そのような場合は、広告を継続しつつ、非広告型の集客施策を積み上げていきます。
広告費を抑えつつ、安定して集客するための基盤が整います。
3. 今すぐ客を集める準備をしたい時
非広告型の集客の中でも、コンテンツマーケティング等の手法を用いると、問題解決に向けて情報を集めている見込み客を獲得できる可能性があります。
そのため、すぐに商品やサービスを売りやすい「今すぐ客」を集めることが可能になります。
広告型集客がおすすめのシーン
次に、広告型が向いているシーンについて見ていきます。
1. ビジネスを一気に伸ばしたい時
見込みのあるビジネスを一気に伸ばしたい場合は、広告費をかけて一気に伸ばすのが有効。
結果的に黒字化も早くなり、安定したビジネスを運営できます。
2. 集客の労力を減らしたい時
- 「新しい事業を垂直立ち上げしたい…」
- 「新商品を一気に売りたい…」
そんな時は、SNSやブログをコツコツやっている場合ではありません。
非広告型の集客を、別の人に任せるか、頻度を減らしながら、広告型集客を活用することで労力を減らしましょう。
3. サービスではなく商品を売っている時
例えば、オンラインコンテンツなど、都度手間をかけずに売れる商品がメインなら、集客・販売してもパンクしにくいもの。
そのような場合は、広告型集客が有効です。
逆に、サービス系だと、提供できる数にも限りがあります。
また、事前の説明が必要なことから、集めすぎないように注意する必要もあるでしょう。
どちらでも有効なシーン
そして、どちらでも有効なケースもあります。
1. 高価格帯の商品・サービスを売っている時
個人で高価格帯の商品・サービスを売っている場合は、どちらの方法にも、それぞれメリットがあります。
非広告型集客の場合は、そもそも大量の顧客が必要ありません。
そのため、一度にたくさん集客できなくても問題ないでしょう。
また、コンテンツ提供を通し、しっかりと価値を認識してもらった上でサービスを利用してもらえるので、満足度の向上やトラブルの回避に繋がります。
広告型集客の場合でも、販売している商品・サービスが高価格なので、広告を使って素早く集客できればすぐ黒字化できます。
また、LTVが高くなるため、たくさんの広告費をかけても赤字になりにくいです。
2. 新規事業の立ち上げをしたい時
新規事業の立ち上げの時にもそれぞれで利点があります。
非広告型の集客は、起業したいけど、まだ副業の段階なのでテストしながらコツコツと伸ばしたい場合におすすめです。
逆に、広告型集客を採用すれば、一気に伸ばして経営を安定させることが可能です。
また、市場からのフィードバックも多いため改善に繋げられるでしょう。
【参考】LP(ランディングページ)とは?概要と作成ツール3つを紹介
非広告型と広告型、どちらも使いこなそう!
この記事では、無料集客と有料集客の違いや特徴、その比較やおすすめのシーンについてお伝えしました。
最終的には、どちらも並行して行うのが最善、というケースがほとんど。
ブログの上位表示を促すSEO専門の会社だって、自身の集客のためにWeb広告に出稿しています。
とは言え、時間やお金が限られていれば、正しい選択が必要。
それぞれの特徴を見極めて自分のビジネスに合っている施策を選びましょう。