パーキンソンの法則とは?時間とお金に関する法則を解説

パーキンソンの法則という言葉をご存じでしょうか?

これは、元々は政治学で提唱されていた言葉。

しかし、今ではビジネスの場面での時間管理にも用いられている法則です。

これを知っておくことで、この法則から生じる悪影響を避けてより良い成果に繋げることができます。

この記事では、このパーキンソンの法則の概要と回避方法、活かし方について解説します。

【参考】ピーターの法則とは?社員の無能化のメカニズムと対策

 

パーキンソンの法則

 

パーキンソンの法則とは?

パーキンソンの法則とは、イギリスの歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンの著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』の中で提唱された法則です。

当時のイギリスにおける行政の組織・運営の分析から生み出された法則で、以下の2つの法則があります。

 

第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

 

何やら難しいことが書いてある、と思う方もいるかもしれません。

しかし、ざっくりと言うと、必要性に関係なく、人はお金や時間をあるだけ使い切ってしまう、ということです。

この法則は政治学だけでなく、経営学や個人の生産性にまで応用されています。

基本的にはどちらも避けたい法則と言えるでしょう。

しかし、第1の法則については、逆手に取ることも可能です。

「週4時間だけ働く」の著者、ティモシー・フェリス氏は、著書の中で「パレートの法則と組み合わせて生産性を大きく向上させることができる」と言っています。

【参考】ツァイガルニク効果とは?忙しい社会人は要注意の心理効果

 

パーキンソンの法則の回避方法と活用方法

ここからは、パーキンソンの法則の回避方法と活かし方を解説します。

 

第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

この法則によって生じる問題は、生産性が向上しないことです。

  • 決められた時間で終わるように仕事のペースを無意識に落としてしまう
  • 会議も時間いっぱい使ってしまい、新しい業務ができない
  • 休めない

といった状況に陥ってしまいがち。

特に、残業の終わりが仕事の終わりと認識していると、その時間まで仕事は膨張してしまうでしょう。

マネジメントの立場なら、会社全体の生産性が上がらずに業績も伸びません。

解決策:法則を逆手に取る

この法則を回避するには、「法則を逆手に取る」ことです。

つまり、仕事に使う時間をきっちり決め、それ以上に時間を取らないようにするのです。

すると、仕事はそこまでしか膨張せずに、「時間内で成果を出そう」と意識が働きます。

そうすると、自然と必要な仕事だけをやるようになるので、仕事を削減できるのです。

前述したティモシーフェリス氏もこれを行うことを推奨しています。

これまでにないスピードで仕事が終わるようになるでしょう。

しかし、時間内に終わらない業務量を割り当ててはなりません。

 

第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

第2法則によって、予算の無駄遣いであったり、お金が貯まらないという問題が生じます。

これは、仕事でもプライベートでも避けたいところですよね。

この法則を理解していないと、稼ぎが増えてもそれをつい使ってしまい貯蓄できない状況に陥りがちです。

解決策:収入を分ける

この法則は、残念ながら逆手にとるのは簡単ではなさそうです。

そこで、ベタな解決策ですが「収入を、すぐ使う分と分けておく」のが有効でしょう。

こうすることで、「すぐ使う分=収入の上限」になり、支出が膨張しても問題なくなります。

個人であれば、銀行口座を2つ作って、管理するのがおすすめです。

【参考】マインドフルネスとは?オフィスで簡単に生産性向上!

 

パーキンソンの法則に流されないで!

この記事では、パーキンソンの法則について解説しました。

意識しないと、大きな問題になってしまいがち。

しかし、第1法則は逆手に取ることで生産性を向上させることが可能です。

ぜひ、上手く活用して、法則の悪影響を回避しましょう。

【参考】メタ思考とは?できるビジネスパーソンの必須スキル

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