スマート農業とは?農業をITする施策の可能性と課題とは

各業界において、これまで人間が担っていた仕事が徐々にロボット等に代替されています。

これは、農業も例外ではありません。

今回は、政府が進めるスマート農業について、その概要や事例を踏まえた上で、その可能性や今後の課題について解説します。

【参考】農業は儲からない?若者が注目する農業の理想と現実

 

スマート農業

 

スマート農業とは

スマート農業とは、今まで人が行っていた農作業にロボット技術やAI、ICTを取り入れ、農業を賢く=スマートにすることです。

実は、農林水産省が主体となって、その取り組みを推進しています。

  • 農家の負担軽減
  • 品質の高い農作物の生産
  • 農作業の省力化精密化の実現

を目的としています。

 

なぜスマート農業が求められるのか

農林水産省が実施した調査によると、2008年に197万人いた基幹的農業従事者(農業を主な収入源としている人)は2018年で、145万人になっています。

つまり、10年間で約25%、50万人も減っている計算になります。

このままでは少子化がさらに進み、後継者問題が深刻化してしまいます。

更に、高齢化の一途を辿る既存の農業従事者の肉体的負担も増えるばかりです。

それら社会問題を解決し、日本の農業文化を維持、発展させるためにも農業のスマート化が必要なのです。

 

スマート農業の主な事例

スマート農業とはいえ、ロボットや機械が農家の役割を完全に代替するわけではありません。

肉体的負担が大きい業務や、手間のかかる作業の一部にそれらを導入することになります。

例えば、

  • 農業用ドローンを用いて広範囲における農薬の散布や農作物の発育状況を観察する
  • GPS付きの無人トラクターをPC上で操作して、自動で農作物の収穫や運搬を行う

といったことが挙げられます。

また、りんごやぶどうなど、果実の幹にツリータグと呼ばれる専用のタグを取り付け、品種や果実の成る場所、個数などを専用のクラウドシステム上で管理できる技術もあります。

その他にも、

  • アプリを使ってスマホ上で農作物の成長を管理する
  • 気象センサーを農地に設置し、自動でハウス内の温度や湿度をコントロールする

といった技術も徐々に実用化されています。

【参考】田舎起業とは?注目を集める起業方法のメリットと成功の秘訣

 

スマート農業でどんなことが可能になる?

それでは、具体的に、スマート農業でどんなことが可能になるのでしょうか。

 

1. 肉体的負担の軽減

農業=肉体労働というイメージがあります。

その点、スマート農業では、システムの管理や操作といった業務がメインとなります。

その結果、農薬の散布や植え付け、収穫、運搬などの多くが自動化されます。

農家の作業員の肉体的負担の大幅な軽減が実現できます。

 

2. 農業に新規参入する人の増加

また、若者をはじめ、今まで農業に携わったことがない人の新規参入が増加することも期待されています。

必要な知識やノウハウを全てデータとして蓄積し、それを伝承していけば経験の浅い人でも本格的に農業に従事しやすくなります。

技術を上手く使いこなせれば、熟練の農家と同等の成果を上げられる可能性もあります。

 

3. 生産量、事業規模の拡大

農作業の自動化によって、時間が捻出できます。

その時間を、品種改良や開発、その他の業務に充てることができるようになるでしょう。

そうすることで、生産量や事業規模の拡大も期待できます。

 

3. 雇用の拡大、食料自給率アップ

スマート農業の実現するためには、

  • 技術の開発
  • 技術を導入し使いこなすことのできる人材の育成

が必要となります。

「農業」と「IT」を掛け合わせた人材の需要が生じ、雇用の拡大にもつながるでしょう。

そうなると、農業が若い人にとっての就職先の一つとして認知される可能性もあります。

そして業界全体が活気付けば、食料自給率の問題の解決にも近づくでしょう。

【参考】地方起業?それともやっぱり都会起業?両者の魅力を徹底比較

 

スマート農業の今後の課題

スマート農業は、これからの時代、ますますその重要性が問われる施策の一つ。

しかし、現状として、まだまだ多くの課題が残されています。

 

1. 多額の初期導入コストがかかる

まず、最新の技術を導入しなければなりません。

また、そのための機材を購入したりするためには、当然、多額のコストがかかります。

そもそも、国内の農地は細切れで一つ一つの区画が小さくなっています。

アメリカやオーストラリアのように、「見渡す限りの大農園」ではありません。

そのため、大金をかけてスマート農業を導入しても、その恩恵を享受しにくいとされます。

当然、採算が合わないといった問題も発生し得るでしょう。

 

2. 技術を使う人の育成、サポートの充実化

農地は、交通の便が悪く、生活しにくい地方に多くあります。

そのため、スマート農業を実施していくために必要なスキルや知識を持ち合わせている人材が集まりにくいこともあります。

また、そもそも、関連技術に精通している人が国内不足しているという問題もあります。

まずは、人材の育成や生活面でのサポートの充実化が求められるでしょう。

【参考】T型人材とは?新時代を牽引する人材の重要性と必要な能力

 

スマート農業の波に乗ろう

農業をスマート化は、今後徐々に広がりを見せてくることでしょう。

そして、以前から問題視されていた農家の人口減少や後継者問題への対策になるかもしれません。

また、上手く活用することで、事業規模拡大や生産量のアップも見込めます。

ITリテラシー、関連スキル、知識の取得に力を入れながら、スマート農業のトレンドに乗ることも考えてみてはどうでしょうか。

【参考】プロ人材とは?政府も進める地方創生の切り札について知ろう

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