今や、日本で使われているITツールのほとんどが海外製です。
日本製のツールよりお手頃価格で使いやすい製品も多い、というのも事実。
しかしながら、完全に日本語対応しているツールばかりでもありません。
海外製ということで気を付けなければならない点も多くあり、その結果、
「うまく使いこなせない」
「予想以上のお金を使ってしまった」
となってしまうことも珍しくないのです。
では、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。
この記事では、海外製ITツールを使うときの5つの注意点を解説します。
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海外製ITツール5つの注意点
それでは、海外製ITツールを活用するときの注意点を5つを見ていきましょう。
外国語を理解する手段は必要
ツールが日本語対応していない場合、外国語を理解する手段が必要になります。
直感的に操作できるツールが多いとはいえ、言葉がわからなければ使いこなすのは困難。
多くの場合、英語を日本語に翻訳することになります。
しかし、専門的なビジネス用語を除けば、難しい単語はほとんどないのが実情。
一般的な翻訳ツールを使用すれば、大体は理解できるでしょう。
Google翻訳でも、翻訳した文面がおかしくなることはあっても、大体は理解できます。
DeepLを使えば、より正確に翻訳することもできるでしょう。
使い方だけでなく、支払いやプラン、利用規約など、大事な部分は正確に翻訳したほうが良いでしょう。
言葉にかかわるツールは”日本語”もきちんと対応しているか確認
特にSEO関連ツールを使うときに注意するポイントです。
英語と日本語では、文化的にも論理的にも言葉の表現や使い方も大きく異なります。
日本語対応していないツールだと、上手くSEO対策できない可能性もあるでしょう。
「そもそも日本語は対応していない」なんてことも珍しくありません。
日本語対応が充分な会社・ツール以外は念入りにチェックをして選んでください。
日本語入力時に不具合が発生する場合も
英語と日本語では、1文字当たりの情報量(Byte=バイト数)が異なります。
それゆえ、日本語を入力しようとすると
- 入力に違和感がある
- 不具合が発生する
といったことも珍しくありません。
文書作成ツールで作成し、コピーして貼り付けるなどの対策で解決することはできます。
しかし、うまく貼り付けできているか、注意して見る必要があるでしょう。
定額のはずがサイクル毎に若干変動
日本法人がある、日本の代理店が存在するといった場合は円で支払えます。
しかし、海外製ツールの多くは、米ドルで支払うことが主流。
従って、為替レートの影響を受けることになり、都度金額が若干変わることになります。
使っているツールが1つだけなら、そこまで影響はないかもしれません。
しかし、使っているツールが増えれば、それだけ影響は大きくなるでしょう。
帳簿に記帳する際や、資金繰りなどでは、注意しておかないと、記入ミスや資金繰りの失敗などにも繋がりかねません。
また、社会情勢の影響から為替レートが急激に変動し、一気に割高になってしまうという可能性も全くゼロではないのです。
2022年の夏は、円が大きく下落するという出来事もありました。
このリスクを抑えるには、年間契約など、1サイクルあたりの期間を長めにすることです。
そうすると、少なくともその期間については、為替変動の影響を受けにくくなります。
また、あなた自身がドルを持っている場合は、直接ドルで支払うという手もあるでしょう。
個別サポートは期待し難い
多くのツールには、個別サポートが受けられる上位プランがあります。
しかし、これについてもあまり期待できません。
文章でのやりとりなら何とかなるかもしれませんが、電話をするなら通訳者が必須です。
また、言語の壁を超えられたとしても、法律や文化の違いに影響されることも有ります。
そのような背景ゆえ、適切なサポートを受けることは難しいでしょう。
実際、海外製ツールのレビューを見ると、「カスタマーサポートを受けたけど法律を理解してくれていない」という評価を受けている物も少なくありませんでした。
ただ、日本法人・日本の代理店がある場合は、日本語で対応してくれます。
国内の法律・文化に合わせたサポートも、期待できるでしょう。
【参考】ワーケーションのツールはどれがいい?おススメの5つを紹介
海外製ITツールを安心して使うには?
ここまで、海外製ITツールに関する5つの注意点を見てきました。
では、私たちがより安心して海外製のツールを使うにはどうしたらいいのでしょうか?
最後に、安心して活用するためのポイント2点、お伝えします。
日本法人・日本の代理店を通して利用する
あなたが使用を検討しているツールに、日本法人や日本の代理店があるなら、そこから契約・利用しましょう。
支払いも日本円で固定・定額になっていることが多いというのも魅力。
ツールの機能や契約内容も、日本語でしっかりと確認できます。
何より、日本の法律に合わせた適切なサポートを受けることが可能です。
ツールだけじゃ不安だから、直接サポートを受けたいという人にもおすすめです。
既に日本で使っている人の情報を集める
日本法人や日本の代理店が存在するツールは、残念ながら少数派です。
ですが、諦める必要はありません。
既に日本で使っている起業家やブロガーが、ブログやサイトなどで紹介しているケースもあります。
そこから情報を集めて、利用方法や評判について知ることができます。
サポートを受けるコストを抑えることもできますが、公式の情報ではありません。
情報の信憑性には注意するようにしましょう。
【参考】DeepLの評判や特徴は?高精度と大絶賛のAI翻訳ツールを紹介
海外製ITツールを活用してビジネスを伸ばす。
この記事では、海外製ツールを活用するときの5つの注意点を解説しました。
これらの注意点に気を付けて活用すれば、使いやすくお手頃価格なツールを、安心して選択肢に加えることができますよ。
ぜひ、海外製ツールを怖がらずに、ビジネスで活用していってくださいね。