スカウトサービスに向いている人の特徴と利用時の注意点

就職活動と言えば、求職者自らが企業を探し、応募するというスタイルが主流でした。

しかし、それは昔の話。

近年、転職のあり方が大きく変わろうとしています。

新しい転職のスタイルとして注目されている「スカウトサービス」について、その概要や利用する際のポイント、注意点について解説します。

【参考】ヘッドハンティングとは?知っておきたい基礎知識

 

スカウトサービス

 

スカウトサービスとは?

スカウトサービスとは、求人サイトや人材紹介サイトが提供しているサービスの一つで、求職者が自身のプロフィール(職務経歴書)を登録すると、それを見た企業がスカウト、オファーをしてくるというサービスです。

あなたのプロフィール内容に興味を持った転職エージェントからスカウトがくる場合もあります。

また、企業の担当者から直々にスカウトがくる場合もあります。

パソナキャリアdodaリクナビNEXTなど、有名どころの求人、人材紹介サイトがこのスカウトサービスを提供しており、基本的に誰でも、無料で利用できます。

スカウトサービスは、人材業界では、「ダイレクトソーシング」と呼ばれることもあります。

【参考】ヘッドハンターから声がかかりやすい人材の特徴6選

 

スカウトサービスを利用するメリット

自分で転職したい企業を見つけて応募し、面接に臨むというスタイルがこれまで一般的でした。

しかし、最近では、スカウトサービスを利用するなどして受動的に転職活動を進める人が増えてきています。

 

1. 自分が知らなかった企業に出会える可能性がある

自分で企業を探していると、自ずと、自分の興味のある分野しか見なくなりがち。

その結果、自分で自分の可能性を狭めてしまっている可能性もあります。

しかし、スカウトサービスを受けると、思わぬ企業との出会いがあります。

自分の視野や可能性を大きく広げるきっかけになるかもしれません。

 

2. 内定を得られる確率がアップする

自分で応募するより、スカウトサービスを利用した方が、内定を得られる可能性は高くなるでしょう。

事前にある程度フィルタリングをかけたうえでスカウトをするわけですから、ある意味当然と言えます。

また、スカウトされた場合、書類選考や面接など、選考過程の一部が免除されることもあります。

よりスピーディに転職活動を進められるでしょう。

【参考】リファラル採用を活発化させるための取り組みと注意点

 

スカウトサービスはこんな人におすすめ

次の内容に当てはまる方は、ぜひ、積極的にスカウトサービスを利用してみましょう。

 

1. ある程度確立されたスキルがある

スカウトサービスを利用する企業は、どのような人が欲しいか、狙いを定めます。

そのため、「〇〇ができる」という分かり易いスキルがあると、目に留まりやすくなるでしょう。

よって、出来れば5年以上の社会人経験があり、何かしらの方向性が自分の中で確立されていた方が良いでしょう。

逆に、そのようなものがないと、なかなか声をかけてもらえません。

 

2. 効率的に転職活動を進めたい、時間が限られている

転職したいけれど、

  • 今の仕事が忙しくてなかなか時間を割けない
  • 時間が無いわけではないけどダラダラと進めたくない

そのような方には良いかもしれません。

スカウトサービスを提供しているサイトを見つけて、会員登録とプロフィールの登録をすれば、あとは待つだけでスカウトが舞い込んできます。

 

3. 自分では気づけないニーズや市場価値を知りたい

  • 新しい分野にチャレンジしたい方
  • 将来的に転職を視野に入れているが、今すぐに転職するつもりがない方

も、有効的にサービスを活用できるでしょう。

  • どんな業種や業態からのスカウトが多いのか
  • どんなオファーの内容がきているのか

これらをチェックするだけでも、自分では気づけない潜在ニーズを知ることができます。

今後のキャリア形成のための重要なヒントになるかもしれません。

【参考】偽物のヘッドハンターの特徴と怪しい場合の見分け方

 

スカウトサービスを利用する際の注意点 

スカウトサービスは転職希望者にとって大変有意義なサービス。

しかし、利用にあたっていくつか気をつけなければならないことがあります。

 

1. スカウトをもらっても内定は保証されない

よく誤解されがちですが、スカウト=内定が保証される、というわけではありません。

もちろん、自己応募より採用される確率がアップするのは確かです。

しかし、スカウトに応じて選考に望んでも、不採用になるケースはよくあることです。

舞い上がったり、気を抜いたりせず、落とされてしまった時のことを想定して、あらかじめ対策を講じておく必要があります。

 

2. スカウト内容が希望条件に合わないケースもある

また、年収やポジションなど、スカウトの内容が、求職者が希望する条件に100%合致するわけではありません。

もちろん、実際の選考過程で、企業の担当者と条件交渉することは可能です。

しかし、あまり強気で交渉し過ぎると、落とされる要因になってしまいます。

 

3. ブラック企業から通知がくることもある

スカウトサービスを使っている会社の中には、たまに、手あたり次第スカウトを送りまくっている会社があります。

  • スキルがあまりフィットしていなさそう
  • やたらと待遇や条件が良く見える
  • 登録したら速攻でスカウトが来た

といったケースは、要注意です。

【参考】カルチャー採用とは?スキルより相性が重視されるワケ

 

スカウトサービスを上手に使いこなそう

スカウトサービスの利用で、内定を必ずもらえるという確約はありません。

しかし、効率的に転職活動ができるのは確かです。

自分のニーズを分析しながら有意義に転職を進めたい方は積極的に利用してみましょう。

【参考】自己都合退職は慎重に!衝動的な退職で損する理由5選

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