エンジェル投資家とは?彼らの出資の目的と認識すべきリスク

資金調達を考えているスタートアップの方であれば、エンジェル投資家、という言葉を耳にしたことがある方も少なくないかと思います。

「エンジェル」は、単純に和訳すると「天使」ですが、「天使投資家」とは一体どういうことでしょうか。

この記事では、彼らが出資する目的や、探し方、注意点について見ていきます。

【参考】出資と融資はどう違う?資金調達の前に知るべき両者の違いは

エンジェル投資家

 

エンジェル投資家とは?

エンジェル投資家とは、ベンチャー、スタートアップ企業の若手起業家や事業主対し資金提供する個人の投資家のことを指します。

英語では「Angel Investor」。

ベンチャーキャピタルや事業会社のようにあれこれと厳しい条件を課してこないことが多いことから、「エンジェル」と呼ばれるようになったというのが由来のようです。

創業して間もない事業に出資するのには相当のリスクを伴いますが、エンジェル投資家はそのリスクを顧みず100万〜2,000万円程度の資金提供を行うことが多いようです。(日本国内の場合)

GoogleやYahoo!、Apple、そしてSNS大手のFacebookやTwitterなどIT業界で世界のトップに君臨する有名企業も、かつては創業時にエンジェル投資家からの経済的支援を受けています。

 

若手起業家の「救世主」

1円以上の資本金があれば会社の設立自体は可能ですが、起業にあたっては、オフィスや事務所の賃料や契約料、設備投資費用、人件費、その他諸経費に多額の資金が必要となるのが常。

しかし、社会的信用、認知度が低いベンチャー、スタートアップ企業が銀行など金融機関から融資を受けようとしても断られてしまうケースがほとんどです。

実績もお金もない起業家に出資し、彼らの事業をバックアップしてくれるエンジェル起業家は、まさに天使的、救世主的な存在と言えるでしょう。

 

世界の有名なエンジェル投資家

エンジェル投資家は主にアメリカを中心に多く存在します。

もっとも有名なのはAmazonの共同創業者兼CEOのJeffrey Bezos氏です。

 Bezos氏は世界最大の資産家で、1000億ドル以上もの資産を有し、長者番付の常連としても知られています。

彼以外にも、Yahoo!のCEOである Marissa Ann Mayer氏や、eBayの創設者であるPierre Omidyar氏も著名な個人投資家として活動しています。

また、日本からもSHARPの元社長、佐々木正氏や、元サッカーの日本代表、中田英寿氏もエンジェルとしての活動を積極的に行っています。

【参考】資本性ローンとは?融資と出資の良いとこ取りの裏技的調達!

 

エンジェル投資家はなぜ出資する?

なぜエンジェル投資家はリスクを負ってまで出資をするのでしょうか。

そこにはさまざまな「意図」が隠されてます。

 

その1:単純に若手起業家を応援したい

エンジェル投資家のほとんどは過去に起業家、もしくは実業家としてのキャリアがあることから、起業の厳しさ、資金調達の難しさを誰よりも理解しています。

その経験ゆえ、これから国の経済を牽引していくであろう若手起業家たちを応援したいと思うのはごく自然なことと言えるでしょう。

 

その2:ハイリターンを望んでいる

エンジェル投資家の大半は出資に対する大きなリターンを望んでいます。

単純に応援したいという動機に加え、もちろん何かしらの見返りがない限り、基本的に彼らは動きません

エンジェルとはいえ、お金をタダでくれるわけではないのです。

利益の獲得方法は基本的に株式投資と同じ構造ですが、創業間もなく、上場もしていない企業に出資すると、その企業が大きく成長した際に非常に大きなリターンを獲得できます

FacebookGoogleを例に挙げると、今現在の株価は創業当初と比べると1,000倍以上になっていることから、100万円出資していた場合、単純計算すると10億円になって返って来ていることになります。

 

その3:経営に干渉したい

出資すると出資先企業の議決権をある程度獲得できます。

そうすると、株主として、状況によっては企業の内部を覗きながら経営へ口出し、干渉することも可能になります。

特に自身も現役の実業家として活動しているエンジェル投資家にとっては、他社の内部を覗き見ることで様々な知見や情報を得られるということもあるでしょう。

または、単に自己顕示欲や支配欲の強さから干渉してくる、というケースもあります。

エンジェル投資家は、成功者であることが多いですが、一癖も二癖もある人は少なくありません

【参考】【2022年版】働き方改革導入で貰える助成金・補助金5選

 

エンジェル投資家の探し方

エンジェル投資家とは何か、どんな存在なのか理解できたところで、実際に出資を受ける方法、投資家の探し方について見ていきましょう。

 

交流会やイベントへ参加する

起業家や事業関係者同士の交流会、ベンチャー、スタートアップ企業を対象とした資金援助を受けためのピッチコンテストなどのイベントには、エンジェル投資家も頻繁に参加しています。

それらのイベントに参加し、人脈やコネクション作りができれば自身の事業に興味を持ってもらえる支援者が見つかるケースが多いです。

 

実名性のあるマッチングアプリを活用する

Angel Fund」や「CAMPFIRE」などマッチングアプリ、マッチングサイトでも出資者を募ることができます。

今すぐにでも出資が必要な起業家にとって、このようなサービスを利用すれば効率的に見つけられます。

しかし、出資元の実態が分かりづらい、金融商品取引法により募集する際に規制がかかるなど注意点もあるため、慎重にサービスを利用しましょう。

【参考】ビジネスローンとは?メリットとデメリットを知って賢く使う

 

エンジェル投資家から資金を受ける上での注意点

エンジェル投資家からお金が出て来るとなると、多くの起業家は舞い上がってしまい、手放しで受け入れてしまいがちです。

しかし、注意しなければならないこともあります。

 

必ずしも経済合理性で動くわけではない

出資する動機が必ずしもリスク&リターンを踏まえた投資というわけではないことから、稀に、経済合理性に反する主張をすることがあります

例えば、他からの出資を受け入れるとか、事業売却するとか、株主総会を開いて株主の意見を集約しなければならない時に、経済合理性にそぐわない主張をして話が前に進まなくなることがあります

なので、あまり大きな持分を持たせたり、強い権限を与えないようにしたりすることが肝要です。

その点、ベンチャーキャピタル等の、厳密にリスク&リターンを見極めながら厳しい条件で投資をしてくる投資家の方が、単純に経済合理性に従って動く分、分かり易くはあります

 

反社会的勢力でないかどうか見極めが難しいことがある

エンジェル投資家はあくまで個人なので、「反社会的勢力」である可能性もあります。

反社会的勢力から資金を入れているということが明るみに出たら、会社としては一巻の終わりです。

株式上場はおろか、取引先との関係にも影響が出るかもしれません。

しかし、資金もノウハウもないベンチャーであれば、反社会的勢力であるかどうかを見極めるのはなかなか難しいもの。

まして、資金を提供してくれるという申し出をしてくれる人であれば、反社会的勢力であったとしても「エンジェル」に見えてしまうのです。

危ない人でも、最初はいい人に見えるとよく言われます。

「まさか」はどこに潜んでいるか分かりません。

リスクを避けるためにも、その人の資金の出所や、交友関係など、怪しいところがないかどうか慎重に調べるようにしましょう。

 

まとめ

エンジェル投資家は、創業間もない起業家にとって、心強い存在であると同時に、厄介になり得る存在でもあります。

慎重に見極めながら、投資家探しを進めるのがおススメです。

【参考】ファクタリングとは?資金繰りに窮する企業が頼る最後の命綱

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