非言語コミュニケーションとは?内容より印象が大事?

毎日の、知人や同僚との何気ないやりとり。

しかし、何を話すかという、その内容以上に、自分の話し方や見た目などの、あまり意識しない要素が相手に与える印象に大きく影響することがあります。

それを、「非言語コミュニケーション」と呼んだりすることがあります。

ここでは、非言語コミュニケーションの主な種類や重要性、ビジネスシーンにおける実践方法について詳しく解説します。

【参考】アイスブレイクとは?商談成功のための事前準備4つ注意点3つ

 

非言語コミュニケーション

 

非言語コミュニケーションとは?

非言語コミュニケーションとは、言語以外の要素である、

  • 表情や、顔色、ジェスチャー、視線、姿勢などの視覚情報
  • 声の大きさやトーン、話すスピードなどの聴覚情報

これらを用いて意思の疎通を円滑にするテクニックを意味します。

言葉が通じない外国人と意思の疎通を図るために用いられる「ボディランゲージ」もその一つ。

日常の何気ないシーンをはじめ、ビジネスシーンにおいても、非言語コミュニケーションの重要性が問われる場面はたくさんあります。

 

話の中身より見た目が大事!?

一見、軽視されがちな非言語コミュニケーション。

しかし、アメリカの心理学者、アルバート・メラビアン氏が1971年に提唱した「メラビアンの法則」で、その重要性は科学的に証明されています。

人が誰かと意思の疎通を図る際、受け取る情報を100としましょう。

  • その内、見た目や表情など視覚的情報から55%
  • 声の大きさ、話し方など聴覚的情報から38%
  • 実際の発話内容から7%

の情報を受けているとされています。

もちろん、通常の会話において、実際にしゃべっている内容ももちろん大事です。

しかし、実はそれ以上に、話し方や表情など視覚的、聴覚的な要素が相手に大きな影響を与えているのです。

【参考】ザイオンス効果とは?営業で使える「一緒にいる」ことの効果

 

ビジネスシーンでの実践方法

それでは、あらゆるビジネスシーンを想定し、そこで有利な状況に持っていくために実践すべき非言語コミュニケーションの活用法を紹介します。

 

1. 商談で成功したい

例えば、取引先との商談や、新規クライアント獲得のために営業をしている時。

相手により良い印象を持ってもらい、成約率を上げたいのであれば、非言語コミュニケーションの活用が欠かせません。

清潔感のある服装や髪型はもちろん、自社の商品やサービスを説明する際に適度に視線を合わせながら相手の反応を伺います。

そして、ゆっくり、身振り手振りを交えて説明しましょう。

緊張していると、顔がこわばってしまうことがあるかもしれません。

しかし、対面時には笑顔を見せて挨拶し、柔らかい表情ができるように心がけましょう。

適度に視線を合わせることは、誠実さをアピールするうえで効果的。

しかし、凝視したり、怖い顔をしながら睨みつけてしまうと逆効果になることもあります。

攻撃的だ、威圧していると捉えられてしまうため、注意しましょう。

また、相手の話を聞きながら、腕組みしたり、しきりに動いたりすると、悪い印象を持たれかねません。

肩の力を抜きつつ、背筋を伸ばしながら、正しい姿勢を保てるようにしましょう。

 

2. プレゼンで成功したい

  • プレゼンで成功したい
  • 高い評価を得たい

そのような時も、基本的には商談の時と同じように考えて下さい。

しかし、社内プレゼンの際には複数人を相手にしなければなりません。

そのため、評価してもらう人、アピールすべき人を見極めた上で、その人たちと時折視線を合わせながらプレゼンを進めていきましょう。

話すスピードはいつもよりゆっくり目が良いでしょう。

マイクを使っている場合でも、いつもより声量を上げて、身振り、手振りを交えながらプレゼンを行っていきます。

 

3. 部下や同僚と距離を縮めたい

会社勤めをしていると、

  • 部下の相談に乗る
  • チームのメンバーとの親睦を深める

といったことが求められるシーンが多々あります。

一対一で部下の相談を乗る際には、デスク越しの対面の位置ではなく、真横か斜め前に座るのが良いとされます。

極力間に障害物を無くし、物理的距離を縮めながら話すことで、心理的距離も縮まります。

そうすることで、納得、信頼してもらいやすくなるでしょう。

メンバーとの親睦を深める際、相手が話しているときは、極力パソコンやスマホ等は触らないようにしましょう。

不自然にならない程度に身を乗り出して、相槌を打ちながら話を聞くことで、好印象を持ってもらいやすくなります。

 

4. リモート会議で好印象を持ってもらいたい

最近普及してきたリモート会議。

非対面で職場の人とやりとりする際にも、非言語コミュニケーションの実践を忘れないようにしましょう。

というのも、自分ではわかりやすく話しているつもりでも、パソコンやツールの性能や通信環境によって、相手からして聞き取りにくかったり、ネガティブな印象を持たれてしまったりする可能性があるためです。

リモート会議では、対面時よりも声量は大きめにするくらいが良いでしょう。

そして、ゆっくり、ハキハキと話します。

リアクションもやや大袈裟に取ることで、ある程度の誤差はカバーできます。

目線に関しても、注意が必要。

モニター上で相手の目を見て話しているつもりでも、実際は目線が合っていないことがあります。

なるべく、モニターを見るのではなくカメラに目線を送るようにします。

そしてもちろん、自宅からリモート会議に出席する場合でも、ビジネスに配慮した服装にすることも忘れてはいけません。

パジャマやスウェットのような、リラックスし過ぎた服装で出るのはご法度です。

また、ツールに不安がある際には、同僚や友人らに手伝ってもらうのも良いでしょう。

ツールの使い方等については、スムーズに扱えるよう習熟しておきたいものです。

【参考】アクティブコミュニケーションとは?メリットや事例

 

非言語コミュニケーションを使いこなそう

対面時はもちろん、最近では非対面で人と接したり、仕事したりする機会も増えてきました。

そのため、より一層、非言語コミュニケーションの実践が重視されてきています。

決して特別なことや難しいことをする必要はありません。

少し意識を変えるだけで相手への伝わり方が変わるものです。

積極的に実践してみましょう。

【参考】「おじさん構文」から考える令和の社内チャットマナー

関連記事

最新の記事

  1. 不動産投資に資格
  2. 経年劣化、通常消耗、特別消耗
  3. 短期賃貸
  4. 固定金利と変動金利
  5. 家賃債務保証
  6. 再建築不可物件
  7. 駐車場経営
  8. 不動産投資でカモ
  9. 家賃の値下げ交渉
  10. 木造・鉄骨造・RC造

ピックアップ記事

  1. 不動産投資とREITの違い
  2. やりがい搾取
  3. セールスファネル
  4. オンデマンド販売
  5. カスタマージャーニーマップ
  6. トライアル雇用
  7. 社会起業家
  8. 働き方改革の成功事例

おすすめの記事

  1. 田舎起業
  2. 社債のメリット
  3. REITとは
  4. Brave
  5. 新卒の定着率
  6. クラウド型会計ソフト
  7. 代替食品
  8. 労働問題
  9. サーキュラーエコノミー
ページ上部へ戻る