ヘッドハンターによる引き抜きは、キャリアアップを目指すビジネスパーソンの多くが望む転職スタイルの一つ。
三顧の礼と、高い報酬で迎えられ、高いポジションで、エキサイティングな仕事に就く。
しかし、当然ですが、誰でもその対象になれるわけではありません。
今回は、ヘッドハンターに選ばれやすい人材の特徴を6つほど紹介します。
ヘッドハンティングは「目指せるもの」になってきている?
「ヘッドハンティング」と聞くと、ごく一部の超優秀な経営者や、ビジネスエリートが対象となり、高級ホテルのラウンジなどで直接、対面でスカウトされると言うイメージが昔はありました。
しかし、最近では、SNSや転職エージェントなどの各種サービスが充実してきたことで、より身近なものになりつつあります。
とは言え、実際にスカウトされるためには、それなりの条件や資質を有していなければなりません。
【参考】ポータブルスキルとは?転職先で通用するスキルを手に入れる
ヘッドハンターに選ばれやすい人材の特徴
それでは、ヘッドハンターに選ばれやすい人材の特徴について、いくつか見ていきましょう。
1、希少性の高い専門スキルを持っている
まず希少性の高い専門スキルを持っていることが挙げられます。
例えば、同じプログラマーやエンジニアでも、AIやIoT、VRなどに特化したエンジニアリング技術は希少性が高かったりします。
また、その他にも、人手不足に陥っている専門分野のスキルは、注目されやすいでしょう。
スキルの希少性が高ければ、それだけ需要も高く、将来性もあります。
また、他の人材との差別化を図ることもできるため、ヘッドハンターの目にも留まりやすくなるのです。
2、インパクトの強いエピソードを持っている
インパクトの強い、何かしらのエピソードの有無も、ヘッドハンティングにおける非常に重要な要素の一つです。
例えば、
- 勤めていた会社が倒産寸前まで経営が傾いた際に、経営再建に大きく貢献した
- 大きなプロジェクトをリードし、成功に導いた
- 大企業相手に大口の契約を獲得した
などが挙げられるでしょう。
必ずしも成功体験である必要はありません。
たとえ失敗体験でも、印象的なエピソードがあれば、注目されることはあります。
3、柔軟性があり、人当たりが良い
受け入れる側も、会社にすぐに馴染んでくれる、扱いやすい人を採用したいと思うもの。
秀でたスキルや実績があることはもちろんのこと、新しい環境における適応能力や柔軟性、人当たりの良さもヘッドハンティングされるために欠かせない要素の一つです。
このようなところも、案外、評判でヘッドハンターには伝わっているものです。
逆に、パワハラが酷くて有名だったりすると、ネガティブに作用するでしょう。
人柄の良さは、当然ですが大切なのです。
4、キャリアの方向性が明確
これまで、しっかりとした軸を持ってキャリアを積んできているか、と言う点もヘッドハンターが重視するポイントの一つです。
それは、過去の経歴を見れば、大体理解できるものだったりします。
- ただなんとなく転職を繰り返している人
- 明確な目的やビジョンがないまま、いろんなところでブラブラしているだけの人
は、選ばれにくい傾向にあるでしょう。
自分がどうなろうとしているのか、何かしらの軸を持ってキャリアを積んできていることが経歴から見えることが重要です。
5、業界内である程度の知名度がある
ヘッドハンターが、クライアント企業の眼鏡にかなう人材をリサーチする際には、ありとあらゆるネットワークを駆使して、優秀な人材を見つけようとします。
そのため、
- 講演会やセミナーなど社外活動を積極的に行っている人
- Twitter等のSNSで多くのフォロワーを持っている人
- その他業界内で知名度のある人
は、自然とヘッドハンターの目に留まりやすくなると言えます。
6、現職で高いポジションに就いている
そもそもヘッドハンティングで採用されるのは、事業の中核を担い、高いパフォーマンスを発揮できる人材です。
そのため、現職で経営に携わっている経営層や管理職など、比較的高いポジションに就いている人材、もしくはその見込み人材は、そうでない人たちよりも選ばれやすくなります。
大きな会社でも、下っ端だと、なかなか声はかからないものなのです。
【参考】サーバントリーダーシップとは?VUCA時代のリーダー像
ヘッドハンターに選ばれる人になるために
ビジネスパーソンとしての基本的なスキルや経験、実績を持っていることは、ヘッドハンティングの世界では大前提。
しかし、それだけではそもそもヘッドハンターに認知してもらえないこともあるでしょう。
他の人は持っていない「何か」を持っていたり、プラスαの要素をたくさん持ってたりすると、他者と差別化を図ることができます。
ヘッドハンターの目にも留まりやすくなるでしょう。
ヘッドハンティングで更なるキャリアアップを目指したいと言う方は、今回紹介した特徴を一つでも多く獲得できるよう励んでいきましょう。