就活や転職活動をより有意義なものにするためには、自己分析が必要不可欠。
そして、自己分析の手段は、色々なものが出回っています。
自分にはどれが向いているのか、分からない方もいるでしょう。
ここでは、迷ったら試したい、誰でも簡単にできる自己分析の手法と、そのやり方について詳しく紹介していきます。
自己分析とは?何をすればいいの?
自己分析とは、就職活動や転職活動において、自分の強みや弱みなどを洗い出し、今後自分が進むべき方向性を決めるための行う非常に重要な作業の一つです。
しかし、「自己分析」と言われて、ピンと来ない人もいるかもしれません。
筆者もそうでした。
自己分析の手法に関するビジネス書も、たくさん出ているのが実情。
そのため、どれを選ぶべきか、どれが自分に向いているのか迷ってしまう方も少なくないでしょう。
そんな時は、以下の手法を参考にして、自己分析をやってみるのがオススメです。
【参考】ジョブカフェとは?受けられる支援やサービス、使うメリット
自己分析の主な手法とやり方
それでは、具体的な手法について見ていきましょう。
1、自分史作成
自分史とは、自分の過去から、現在までの経験をまとめたもの。
つまり、文字通り、自分の歴史を可視化した年表のようなものを作成することです。
一般的には、物心ついた、小学校に入学した時期まで遡ります。
そして、自分自身の行動パターンや価値観を、自分なりの言葉でまとめていきます。
やり方は非常にシンプル。
まず、ある程度期間を設定し、これまでの人生における大きなイベントや印象的な出来事を書き出していきます。
具体的には、
- その時熱中していた趣味や遊び
- 一生懸命努力した勉強や習い事
- 自分に大きな影響を与えた出来事
を振り返りながら、ピックアップしていきます。
ある程度、書き出すことができたら、その時々にどのような気持ちになっていたか、等のコメントを付け加えていけば、自分史が完成します。
2、マインドマップ
マインドマップとは、自分の頭の中で考えていることやアイディアなどの抽象的なことを用紙などに書き出して具現化し、それらをまとめていくための思考法、自己分析の手法です。
何を書き出すか、テーマは自由に設定できます。
たとえば「自分」というざっくりとしたテーマを設定する際には、まずそのまま「自分」と用紙に書き出します。
次に、「自分」に関連する、
- 強み
- 弱み
- 頑張ったこと
- やりたいこと
などを放射状に線でつなげて、それぞれを深掘りしていきます。
たとえば、
- 「強み」→「デスクワーク」→「プログラミング」
- 「弱み」→「チームワーク」→「コミュニケーション」
- 「頑張ったこと」→「語学」→「英語」
- 「やりたいこと」→「海外で働く」→「独立」
と言った感じに文章ではなく、短い言葉で書き出していきます。
3、ジョハリの窓
ジョハリの窓とは、主観と客観の両方から自分自身を分析し、認識のズレを見つけるための自己分析の手法です。
具体的には、
- 自分も他人も知っている性質である「開放の窓」
- 自分は知っているが、他人が気づいていない「秘密の窓」
- 自分は気づいていないが、他人は知っている「盲目の窓」
- 自分も、他人も気づいていない「未知の窓」
これら4つの自分の性質を可視化していきます。
この自己分析は、一人だけではできません。
自分のことをよく知っている友人や同僚に協力してもらいましょう。
4、ライフラインチャート
ライフラインチャートは、自分に大きな影響を及ぼした出来事を年代順に並べ、それぞれざっくりと点数をつけ、その時の満足度や幸福度を折れ線グラフで表す自己分析の方法です。
まず、横軸を設定します。
- 小学校時代
- 中学校時代
- 高校時代
- 大学時代
と言った感じでよいでしょう。
そして、幸福度や満足度を縦軸に置きます。
次に、具体的にどんな出来事が起きたのか、コメントと共に点数をつけます。
そして、点を座標の上に置いて、繋げていきます。
たとえば、
- 高校に落ちた→−50点
- 部活で優勝した→+30点
- 志望大学に受かった→+70点
と言ったように、直感的に点数化することで、自分はどんなことに熱中しやすいのか、興味が湧くのかを分析できます。
5、転職サイトの専用サービス
他にも、各種転職エージェントや転職サイトが、オンライン上で提供している自動ツールを利用するのも良いでしょう。
少し検索してみると、色々と出てきますよ。
【参考】マインドマップとは?おすすめアプリ3つを厳選してご紹介!
自己分析のコツ
自己分析を実施する上のコツは、「自分一人でやろうとするのではなく、自分をよく知る友人や同僚の意見も参考にしながら進めていくこ」とです。
周りの人間の意見を参考にすることで、自分では気づけなかった側面を知ることができ、自己分析の精度を上げられます。
また、「なぜそう思うのか」その根拠や理由と、「直感」を大切にしましょう。
まずは、あまり深く考えすぎないことが重要です。
自己分析で気付かなかった自分を見つけよう
就職や転職を控えているのであれば、自己分析を早くするに越したことはありません。
自己分析の結果によって、
- どのような業界を志望すべきか
- どんな仕事が向いているのか
これらを指針を決めることができます。
時間に余裕を持って早い段階で実施しましょう。
また、自己分析は就職活動、転職活動のあくまで一つの過程に過ぎません。
それを目的にしてはいけないということを念頭に置いた上で進めていきましょう。