世の中に多くいる、ライター。
彼らが抱える悩みの中で最も大きいものの一つとして、
「読者の関心を惹く上手い見出し、タイトル、キャッチコピーが作れない。」
というものがあります。
もしかすると、これを読んでいるあなたも悩んでいるかもしれません。
事実、記事の見出しが魅力的でなければ、忙しい現代人は見向きもしてくれません。
そんな忙しい人でも、ついつい見てしまうような魅力的な見出しを作るポイント。
これらをまとめたのが、4U原則です。
この記事では、見出し・キャッチコピーの作成に使える4U原則について解説します。
4U原則とは?
4U原則とは、優れたキャッチコピー・見出しに含まれている要素をまとめたものです。
世界的に有名な起業家・コピーライターの、マイケル・マスターソン氏が提唱しました。
彼は、アメリカ最大のコピーライター養成機関AWAIの創立者でもあり、多くのコピーライターを輩出してきた実力者です。
また起業家として多数の書籍を出しています。(著書一覧)
彼は効果のあった見出し・キャッチコピーを分析し、その中に含まれている「4つのU」についてまとめました。
それが、以下の4つです。
- Urgent(緊急性)
- Unique(ユニークさ)
- Ultra specific(超具体的)
- Useful(有益性)
この原則は、商品を販売するセールスレターのキャッチコピーに対して特に有効。
ブログ記事やメルマガの件名にも使えます。
広く活用すれば、取引・セールスの場面でも活用可能です。
Webライター・コピーライターなら必須レベルの原則と言えるでしょう。
【参考】PASONAの法則とは?コピーライター必須のテンプレを解説
4U原則を詳しく解説
それでは、4U原則について、それぞれ詳しく解説していきます。
Urgent(緊急性)
Urgent(緊急性)は、「今、読まなければいけない」と思わせる要素があるか?ということ。
読み手は基本的に、後回しにすると、読むこと自体を忘れてしまいます。
そのため、極力後回しにさせずに、すぐ読ませることが大事です。
緊急性を示すことで、すぐに読んでもらうことができます。
緊急性を簡単に生み出すコツは、
- 「〇月〇日までライティング講座が半額!」
- 「ライターの方は〇日までにご確認ください」
など、明確に期限を示すことです。
Unique(ユニークさ)
これは独自性・独創的な要素のこと。
見出しに、
「独自性が強い、あるいは、他にはない、新しい視点、表現方法・アイディアが盛り込まれているか?」を考えます。
単純に、他と違う表現は人を惹きつけます。
例えば、「ここでしか知ることができない」と思ってもらえたら、記事は魅力的に見えます。
読んでもらえる確率もぐっと高まるでしょう。
「9割のライターが知らない○○の真実」
「ハードワークで限界を感じていたライターが仕事の時間を減らして収入を2倍にした方法」
のように、「秘密・意外性」を出すと、独自性を打ち出しやすくなります。
ただ、ユニークさを出そうとして分かりにくくならないように注意してください。
Ultra specific(超具体的)
人は、理解できないものに興味は惹かれません。
作った見出しが「かなり具体的な表現になっているか?」を考えましょう。
例えば、
「ライターがより速く書く方法」
ではなく、
「ライター必見!ライティング速度を5倍にする方法がこれ!」
「Webライターからセールスライターになる現実的な8つのステップ!」
のように、多少長くなっても具体的にした方が、興味・関心を持たれます。
数字やターゲットの情報を入れることで、具体的にすることが可能です。
Useful(有益性)
これは、読み手にとっての価値を伝えているかどうか?を考える要素です。
4Uの中でも特に外せない、重要な要素と言えるでしょう。
この有益性を表現するときには、例えば、
「ライティング時間を半分して収入を2倍にする時短術」
のように、メリットや特徴だけでなく、情報や商品を手にすることで得られるより良い未来、結果であるベネフィットについても書くと良いでしょう。
「Aを手に入れて、Bも手に入れる方法」
で書くと、ベネフィットを伝えやすいのでおすすめです。
名著「人を動かす」の原題和訳も、「友人を得て、人々に影響を与える方法」となっています。
有益性を出すには、ターゲット、ペルソナの理解が特に重要になります。
そのため、リサーチに、より力を入れる必要があるでしょう。
【参考】ペルソナ分析とは?現代のマーケターには必要不可欠のスキル
4U原則を上手に活用する3つのポイント
ここまでで、4U原則の要素を解説してきました。
最後に、4U原則を活用するときのポイントを、3つほどお伝えします。
Ultra specific(超具体的)とUseful(有益性)は絶対に外さない
どんなコンテンツ記事の見出しであっても
- Ultra specific(超具体的)
- Useful(有益性)
この2つは外さない用に意識してみましょう。
逆に、
- Urgent(緊急性)
- Unique(ユニークさ)
は最初のうちはあまりこだわらないようにするのがおすすめです。
まず、Urgent(緊急性)は、特に期限のないメディア記事ではそもそも使いにくい要素。
Web記事のほとんどは、公開後無期限に閲覧可能。
そのため、期限を切って「今すぐ」と言っても、根拠がなく弱くなりがち。
セールスレターの場合は入れる必要があります。
コンテンツ記事の場合は無くても大丈夫でしょう。
Unique(ユニークさ)は、入れられるなら入れても構いません。
しかし、慣れてないと、逆に分かりにくくなりがちです。
独自性があるけど分かりにくい道具のように、読み手がメリットやテーマを理解できなくなる場合もあります。
そのため、分かりにくくしてまで、無理に独自性を出そうとするのはおすすめできません。
しかし、
- Ultra specific(超具体的)
- Useful(有益性)
の要素はキャッチコピー、記事の見出しにかかわらず外せない要素です。
まずは、この2つをしっかりできるように意識しましょう。
各項目を評価する
見出しやキャッチコピーを作ったら見直し・編集の段階で4Uの視点で評価しましょう。
そうすると、要素の漏れを見つけて改善することができます。
時間があれば複数候補作成して、評価・比較するのもよいでしょう。
また、スキルアップとして他の人が作った見出し・キャッチコピーを、4Uの視点で評価・分析して学ぶこともできますよ。
ターゲット、ペルソナを知る
テーマに興味を持ってもらうには、想定している読者について知っておく必要があります。
もちろん、これは、見出しに限った話ではありません。
ターゲットやペルソナを知らなければ、どんなに優れた表現でも的外れになってしまうでしょう。
特に、
- Unique(ユニークさ)
- Ultra specific(超具体的)
- Useful(有益性)
の3つの要素にかかわります。
例えば、Unique(ユニークさ)は、どんなに珍しい情報でも、ターゲットなら当然のように知っていることであれば、
「そんなの知っているよ」と思われてしまいます。
逆に、発信側にとっては当たり前の情報でも、
「知らなかった!」
と思ってもらえれば、強力なUnique(ユニークさ)の要素になるでしょう。
このように、要素の効果は、読者によって変わるのです。
良い見出しを作るには、ターゲット・ペルソナを知る必要があります。
そのためにもリサーチが重要なのです。
4U原則を使って魅力的な見出し・キャッチコピーを作ろう
この記事では、4Uの原則について解説しました。
見出しという短い文章を作る法則でしたが、「原則」と言われているくらい大切な法則でもあります。
ライター・コピーライターなら、是非とも意識して活用していきましょう。