会社の経営や事業運営に関して悩みや問題を抱えている事業者は多いもの。
もしかすると、それ、商工会議所に入会することで解決できるかもしれません。
しかし、商工会議所とはそもそもどんな組織なのでしょうか。
この記事では、商工会議所の概要や役割を踏まえた上で、入会するメリットや受けられるサービスについてご紹介します。
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商工会議所とは?
商工会議所とは、商工会議所法に基づき、国内の企業と地方の活気づけを目的に組織された、非営利の経済団体です。
業種、業態、規模の大小は問いません。
あらゆる商工業者(法人、団体、個人事業主)によって構成されます。
実は、全国515ヶ所に拠点があります。
そして、会員数は122万人(2021年3月時点)。
- 地区内の事業者の意見をまとめ、国や自治体に提言する
- 地域振興、国際交流のための取り組みをする
- 地域経済の発展や社会福祉の増進に寄与する
といった活動を行なっています。
入会について
商工会議所への入会は、法人、団体、個人事業主、誰でも(病院、消費者金融、風俗などを除く)会員になることができます。
ただし、対象の地区内で6ヶ月以上継続して営業している事業者であることが条件。
入会費は、東京商工会議所の場合、一律3000円。
年会費は資本金の額によって異なり、法人の場合は1口、1.5万円から。
個人の場合は1万円からとなります。
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商工会議所で受けられるサービスや入会するメリット
商工会議所の会員になることで受けられる主なサービスやメリットを見ていきましょう。
1、経営相談に乗ってもらえる
会員になると、各分野の専門家による経営相談を無料で利用できます。
たとえば、各種契約書の作成やトラブルの解決。
法務関係は弁護士に。
確定申告や決算に関しては税理士に。
就業規則や社会保険に関しては社労士に相談に乗ってもらえます。
その他にも、特許や商標関係の弁理士。
登記関係の司法書士まで。
会社経営したり、個人事業主としてやっていくための専門的なアドバイスやサポートをリーズナブルに受けられるのです。
2、会員限定のサービスを受けられる
会員限定の充実したサービスを受けられるのも入会するメリットの一つです。
主な内容としては、商工会議所が主催する各セミナーへの招待や、電子証明書発行の際の割引、提携クレジットカード作成による優待サービスなどが挙げらます。
また、会員は「ビジネス総合保険」と呼ばれる特別な保険制度に加入でき、事業活動による賠償リスク、ケガや病気による休業リスクなどに備えることができます。
3、他の事業者との交流を図れる
前述のとおり、商工会議所には、幅広い分野から事業者が集まります。
そのため、会員同士で交流を深めたり、人脈を作ったりもできます。
交流を通して横のつながりができれば、自身の事業にとってプラスになります。
そこからビジネスチャンスが生まれることもあるでしょう。
また、
- 今どんな商工業が活発なのか
- 地域内にはどんな事業者がいるのか
といった具合に、地区内の業界分析ができたり、トレンドを知ることができたりもします。
知見を深めるために入会するのも良いでしょう。
4、福利厚生に関する支援をしてもらえる
商工会議所は、中小企業を対象とした福利厚生の設置に関する支援も行っています。
- そもそもどんなプランが必要なのかわからない
- 予算の関係上、充実したプランの設置が難しい
など、福利厚生に関する悩みは多いもの。
事業者が抱えているさまざまな悩みに対する適切なアドバイスや支援を受けられます。
5、特別な融資制度を利用できる
会員になると、小規模事業者経営改善資金融資、通称、「マル経融資」と呼ばれる日本政策金融公庫による特別な融資制度を利用できます。
この融資制度を受けるためだけに入会する人もいるほど魅力的な内容。
保証人不要で、無担保かつ低金利。
それでいて、最大2000万円の融資を受けられます。
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商工会議所への入会を積極的に検討しよう
商工会議所は、公的な機関。
条件を満たせば誰でも安心して加入することが可能です。
事業を営む上で必要なサポートを受けられたり、有益な情報を得られたりします。
そして、法人だけでなく、フリーランスや個人事業主の方にもメリットがあります。
税務相談や資金調達の相談など、気軽に専門家からのアドバイスやサポートを受けたい方は、個別で顧問契約するよりもお得になるため、大変おすすめです。
入会費や年会費の負担はありますが、十分にペイする投資になります。
興味があれば前向きに入会を検討してみましょう。