ストーリーテリングとは?共感や感動で集客する手法をご紹介

「ただのCMだと思って何気なく見ていただけなのに、感動してしまった」

「いい話で、なぜか涙が出てしまった」

そんな経験はありませんでしょうか。

このように、単に、商品やサービスの宣伝に過ぎなかったとしても、プロモーションの方法次第では、顧客の心を大きく動かすことができます。

今回は、ストーリーテリングについて、概要を踏まえた上で、実践する際のコツやポイント、また実例を紹介します。

【参考】ペルソナ分析とは?現代のマーケターには必要不可欠のスキル

 

ストーリーテリング

 

ストーリーテリングとは?

ストーリーテリングとは、商品やサービスの宣伝、PRをする際、一つの物語風にして語り聞かせることで顧客の共感や感動を獲得し、それを集客につなげるマーケティング手法です。

顧客に強い印象を植え付けることで、リピート客の獲得や顧客のファン化が期待できます。

主にテレビCMやキャンペーン、プロモーション動画に用いられます。

きっと、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

  • 商品、もしくはその提供元企業の好感度がアップする
  • 商品やサービスが記憶に留まりやすくなる
  • またそれらのイメージが伝わりやすくなる

などの多くのメリットがあります。

【参考】カスタマージャーニーマップとは?toCビジネスの必須施策

 

ストーリーテリングの手法とコツ

ストーリーテリングの実践は、ただ単に物語を作り上げ、語り聞かせれば良いわけではありません。

その手法やコツについて見ていきましょう。

 

ターゲット層のニーズを理解し、共感できる内容にする

まず、視聴者となるターゲット層のニーズを理解することが肝心です。

その上で、コンテンツの制作に取り掛かります。

より共感を得られるようにするためには、

  • ユーザーが今どんな問題を抱えているのか
  • 商品を手にすることによってその問題をどのように解決していくのか

を、物語を通して描いていきます。

また、その主人公をユーザー層に合致する性別や年齢層にすることで、視聴者は自分を主人公と重ね合わせることができます。

それにより、更に共感が得られやすくなります。

 

心に響くようなメッセージ性を込める

また、心に響くようなメッセージ性を込めることも欠かせません。

そのためにも、専門用語など普段聞き慣れないような表現や言葉の使用は避けます。

日常にありそうなこと、非常に身近な出来事をベースにストーリーを展開させます。

ストーリーテリングは、視聴者の心を動かして、共感させ、それを購買につなげることが目的。

そのため、商品の価格や機能性など、合理性に訴えかけるような要素を盛り込むのはNGです。

 

あえて失敗談を入れることで共感を得やすくする

取り上げる商品やサービスの性質にもよりますが、あえて失敗談をストーリーに盛り込むことで、視聴者の共感をより得られやすくなります。

主人公が何かに失敗したという話から始め、最終的にハッピーエンドに持ち込むというストーリー展開。

世間で話題になったことのあるCMやPR動画では、よくみられる手法であり、常套手段とも言えます。

そのため、「失敗→商品を使う→幸せ」という流れを意識した上で実践してみましょう。

【参考】心理効果を知り使いこなす!マーケターの必須テクニック9選

 

世間で注目されたストーリーテリングの実例

それでは、テレビCM等のメディアで世間の注目を集めた実例を見ていきましょう。

 

アマゾンプライム

流通大手のアマゾンによるプレミアムサービス、「Amazon Prime」。

このCMでは、どこにでもありそうな家庭の日常の一コマを題材にして、どのように生活が変わるのか伝えています。

例えば、

  • すくすくと育っていく我が子を見守る親の視点から描いたもの
  • 独りで寂しく暮らしている祖母を気に掛ける孫の視点から描いたもの

など、非常に心温まる内容になっています。

 

大塚製薬「カロリーメイト」

大塚製薬が販売する健康食品、「カロリーメイト」のテレビCMも非常に感動的ということで世間の注目を集めました。

受験生と彼らを支える人の視点から、大学受験までの葛藤や問題、困難を乗り越えようとする様を描いています。

例えば、

  • 一度受験に失敗し浪人生として受験勉強に励む我が子を見守る母親を描いたもの
  • コロナ禍において変わりゆく生活様式の中で受験に臨む生徒とその教師を描いたもの

などがあります。

 

ナイキ

スポーツ用品ブランド、ナイキもストーリーテリングを用いたテレビCMを放映していました。

マイノリティの子がいじめや差別を受けながらもサッカーを通して成長し、逞しく生きていく様を描いています。

内容に関して賛否両論がありましたが、それを見た人にとても力強い印象を与えるものになっています。

 

東京ガス

東京ガスによるある就活生とそれを見守る母親を描いたCMは、ネットで大論争を呼び起こすほど衝撃的な内容になっています。

通常なら、このような話では、誰もがハッピーエンドを期待するもの。

しかし、あえてその期待を裏切る形の結末となっており、生々しいということで批判が続出しました。

しかし、その一方で、好印象を受けた人も少なくないようです。

ネットでの盛り上がりを見る限り、成功したと言えるのではないでしょうか。

【参考】4C分析のフレームワークをスターバックスを事例に解説!

 

まとめ

ストーリーテリングを商品のプロモーションに活用することで、ただ商品説明をするよりも視聴者の心を揺さぶるこができます。

成功させることができれば、より多くの集客を期待できるでしょう。

以上で紹介したコツやポイント、また実際のCM等を参考にしながら、ビジネスシーンにうまく活用していきましょう。

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