就活セミナーは怪しい?学生の不安につけ込む悪質な手口

内定が出ずに不安を抱えている学生を狙った、就活セミナービジネス。

悪質な勧誘が、全国で横行しており、消費者生活センターも注意を呼びかけています。

この手のトラブルは、実は昔からある、古典的なもの。

被害に遭わないようにするため、また、トラブルに巻き込まれないためにも、悪質な就活セミナーの主な手口や特徴を押さえておきましょう。

【参考】インターンに就活生が参加する4つのメリットと3つの注意点

 

就活セミナー詐欺

 

就活セミナー詐欺とは?

「内定がもらえない」

「このまま就職浪人するかも」

このような不安を抱える就活生をターゲットにした「就活セミナー」を巡るトラブルが近年、急増しているようです。

そもそも、就活セミナーとは、

  • 自己分析
  • 業界・企業研究
  • エントリーシートの書き方
  • 面接対策

など、就活に必要なノウハウを教わるための機会。

合同企業説明会の実施元や、大学、民間の人材紹介会社によって開催されます。

合同企業説明会の会場や大学で開かれるセミナーへの参加は基本的に無料。

主催者もはっきりしているため安全です。

しかし、あまり広く知られていない事業者が主催する就活セミナーに参加すると、

  • 執拗な勧誘を受ける
  • 数十万円もの金銭を要求される

といった被害に遭うこともあります。

【参考】リクルーターとは?メリット・デメリットと候補者の選考基準

 

悪質な就活セミナーの手口

もちろん、就活セミナーを主催する全ての事業者が悪質なわけではありません。

悪徳な業者に騙されないためにも、主な手口についてみていきましょう。

 

1. 無料セミナーから高額な有料セミナー、就活塾へ誘導する

就活セミナーの典型的な手口として、無料セミナーからの有料セミナーや就活塾へ誘導するケースが挙げられます。

まず、大学の周辺や企業の合同説明会の会場近辺で、就活生に声をかけます。

そして、「就活生の意識調査アンケート」などと称し、学生の個人情報を集めます。

その後、抜き取った情報を元に、就活生にアプローチ。

無料セミナーへ参加させ、学生の不安を煽るような言動をします。

そして、有料セミナーや高額な入会金を必要とする就活塾に勧誘、誘導するという手口です。

 

2. 高額な情報商材を押し売りしてくる

高額な有料のセミナーや就活塾への入会だけではありません。

やたらと金額の高い情報商材を購入するように迫ってくるケースもあります。

そのような輩は、「プロ就活セミナー講師」やOBを称して、SNS上の就活支援コミュニティなどから学生とコンタクトを取ってきます。

そして、最初はESの無料添削や無料相談を持ちかけて安心させ、その後、情報商材やビジネス商材を買うように促してきます。

 

3. 就活セミナーへの入会を装い、投資事業を勧めてくる

その他にも、就活セミナーと称して、実際には他のビジネスを勧めてくるケースもあります。

典型的なのが、投資事業や、マルチ商法。

これも、学生の将来に対する不安を煽り、

「実はこういう凄いビジネスがある」

「就活するのではなく、自分の力で生きていこう」

といった文句で勧誘してきます。

 

4. 執拗に不安を煽り、孤立させる

悪徳な勧誘業者に見られる手口の一つとして、執拗に不安を煽ってくることが挙げられます。

「今のままでは手遅れになる」

「自己流の対策だと絶対に落ちるよ」

などと言ってきたり、場合によっては、

  • 就活セミナーの賛同者で取り囲み「契約しない人は頭がおかしい」と迫る
  • 契約するまで帰らせない

といったこともあります。

 

5. 第三者の意見に触れさせたがらない

悪質な就活セミナー側は、

「客観的に見て、自分たちがやっていることはおかしい」

ということを、知っています。

また、悪い評判が出回っていたりするのを知っていたりします。

そのため、親や友人に相談されたり、インターネットで調べられたりするのを極端に嫌います。

「社会人なら自分で決めろ」

「自立しろ」

「今すぐ契約しないと、値段が高くなってしまう」

などと言って、学生を孤立させようとするのも特徴的です。

 

6. 学生ローンを使って借金するように求めてくる

有料の就活セミナーや就活塾への入会、情報商材の購入といっても、「学生なので、お金がない」ということはよくあります。

そのような学生に対して、学生ローンを使って借金するように求めてきます。

「就活が成功すれば、これくらいの費用は安いもの」

「働き出せば、最初のボーナスですぐ返せる金額」

と言って、金額を正当化してくるのです。

ちなみに、学生ローンは「学費のため」と言えば、比較的簡単に学生でも借りることができます。

そのため、お金がないなら借金をさせてでも、お金を払わせようとしてくるのです。

 

7. OB・OGを装ってSNS上で接触してくる

OBやOGを装い、Twitter等のSNS上で接触してくるパターンもめずらしくありません。

最近では、企業や就活に関する情報収集をSNSを中心に行う学生も増えてきました。

路上アンケートを装い対面で接触するよりも、信頼を得やすく、接触しやすい傾向にあります。

しかし、個人を装って接触してくる業者なんて、ろくなものではありません。

【参考】裏アカもバレる?就活生、社会人向けSNSのトリセツ

 

就活セミナーの悪質業者を避けるために

就活生として、以上で挙げたような詐欺や勧誘の被害に合わないためには、見知らぬ業者が主催するセミナーやイベントに参加しないのが1番の対策です。

向こうからアプローチしてくる個人に対しても、身構えましょう。

軽い気持ちで参加してしまうと、勧誘を受け、いつまでもしつこく付き纏われることもあります。

また、自分の名前や大学名、連絡先などの個人情報を、知らない人や団体に安易に教えないようにしましょう。

【参考】面接での嘘はOK?「御社が第一志望」?失敗例と対策

 

悪質な就活セミナーに気を付けよう

就活を頑張っても、なかなか内定がもらえないと、不安になってしまうもの。

しかし、焦ってしまうと、正常な判断ができなくなってしまいます。

結果的に、トラブルに巻き込まれてしまうケースもめずらしくありません。

一番大切なのは、一人で抱え込まないこと。

親や友人、学校の教職員やスタッフの意見を聞きましょう。

そして、少しでもおかしいと思うことがあったら、インターネットで調べましょう。

決して、業者の情報だけを頼りに、大きな判断をしてしまってはダメです。

【参考】面接時のNG言動?面接で落ちる人がやる行動8選

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