正社員は不要?必要?メリットとデメリットは

外部のリソースを活用するアウトソーシングや、最先端技術を用いた業務の自動化。

最近ではこれらがどの業界でも目立つようになってきました。

また、フリーランスになる人も増えてきています。

そのような中、「会社には正社員が必要」という考え方が見直されつつあります。

「正社員は不要」という論調もまれに目にします。

ここでは、改めて考えたい正社員を雇う魅力や意義、そしてリスクについて解説していきます。

【参考】レイオフとは?社員にも利点が?目的や注意点を解説

 

正社員

 

正社員は不要?会社に必要な存在か、それともお荷物か

なんでも外注したり、自動化したりすることが当たり前になってきている昨今。

組織における、正社員の存在意義が、改めて問われるようになってきています。

正社員がいれば、組織としての体制づくりという観点からは何かと有利になるのは事実。

しかし、当然、そのために多くのコストを費やすことにもなります。

あらゆるリソースから、必要なものを選択、活用することが可能になった時代。

多くのコストをかけてまでわざわざ正規雇用するべきか否かの判断は、業種・業態を問わず検討すべき重要な経営課題、経営戦略の一つです。

【参考】ダイレクトソーシングとは?「攻めの採用」成功のコツ

 

正社員を雇う意義、魅力

本当に正社員は不要なのでしょうか。

まず、正社員を雇う意義、魅力について考えていきましょう。

 

1. 機動性

正社員を雇う一番の魅力は、組織の機動性と安定性を確保できることです。

毎年のように一定数の社員を正規雇用すれば、たとえ転職や辞職などで人材の流出があったとしても、人材基盤は強化・維持されます。

突発的な案件にも比較的すぐ対応でき、たとえ経営不振に陥ったとしても、経営を立て直すための十分な機動力が確保されます。

つまり、正社員は一つの組織を作り上げ、機能させる上でその根幹を成す存在なのです。

 

2. 自主性

また、正社員として雇えば社員の自主性も強化されることが期待できます。

非正規や外注ではなく、正規雇用することで、社員の組織への帰属意識がより高まります。

そして、組織の一員として、責任を持って働いてくれるようにもなります。

たとえ働く動機が個人的なものであっても、正社員の働きは結果として企業の成長につながります。

 

3. 多様性

非正規や外注の場合だと、原則として契約事項に記されている内容しか仕事を依頼できません。

そのため、融通が利かず、仕事のスピード感が落ちてしまいます。

一方、総合職で正社員を雇用すれば、会社都合での柔軟な人事や指示が可能になります。

部署の欠員を補ったり、その時に必要な業務を指示したりできます。

決められた場所や仕事ではなく、部署が変わったり、勤務地が変わったり、さまざまな立場で動いてくれることも正社員の魅力です。

【参考】ピーターの法則とは?社員の無能化のメカニズムと対策

 

正社員を雇うリスク、デメリット

正社員は会社にとって魅力的な存在であることは間違いありません。

しかし、正社員としての雇用に伴うリスク、デメリットもいくつか存在します。

 

1. コストがかかる

正社員を雇用し、会社の戦力として育て上げるには多くの時間とコストがかかります。

求人を出すことから始まり、選考、面接、採用。

それに加えて、人員や予算、時間を確保する必要があり、実際に雇用してからも、教育のために多くのリソースを費やすことになります。

また、正規雇用の場合、法定福利費として社会保険料の同額を、会社側が負担することになります。

たとえば、給与が20万円でそこから社会保障料が3万円引かれる場合、会社は法定福利費としてその3万円のほぼ同額を負担しなければなりません。

この場合、給料は20万円でも、会社としては23万円の人件費がかかります。

 

2. 外注の方がパフォーマンスが高いことも

従前の派遣や外部の人材、業者には「誰でもできる単純作業を安価な報酬で請け負ってくれる」というイメージがあったかもしれません。

しかし、現在は違います。

むしろ、自社の社員よりも質の高い仕事をしてくれるケースがあるのです。

その場合、正社員を常時雇用するよりも圧倒的にコスパがよいということも。

もちろん、外注の場合、人材確保に時間がかかってしまうことがあるでしょう。

しかし、優秀な外注人材、業者も増えてきていることから、コスパを考えると一概に正社員の方が良いとは言えないのです。

 

3. 一度雇用してしまうと簡単には引き返せない

現行の労働基準法は、会社よりも従業員の方を優遇しています。

そのため、正社員として一度雇ってしまうと、簡単には解雇できません。

  • 「面接時は優秀そうに見えたが、実際に雇ってみたら使えなかった」
  • 「指示した通りに動かず、自分の権利だけ主張するモンスター社員だった」

といったケースは決して少なくありません。

その場合、よほどの不祥事を起こさない限り、会社の都合だけでは簡単に解雇できません。

会社にも、他の社員にも大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

 

4. 教育に費やした時間とお金が離職されることで無駄になる

多くの時間とコストを費やすことになっても、長い間自社で働いてもらえばよいでしょう。

次世代のリーダーになってくれれば、結果として会社にとってもプラスになります。

しかし、今の時代、なかなかそうもいきません。

特に近年では、人材の流動化が進み、転職活動も活発化してきています。

早期に離職されてしまうと、人材開発のために費やした多くの時間とコストが実質的に無駄になってしまいます。

【参考】社内フリーランスとは?人と企業の関係は益々ドライになる?

 

正社員は不要か、必要か、慎重に見極めよう

正社員は不要、と言い切るのは、極論かもしれません。

しかし、計画性なく増やし過ぎるのは、リスクでもあります。

また、見てきたように、少な過ぎると企業の根幹に関わってきます。

上手くバランスを見極めた上で採用戦略を立ていきましょう。

【参考】玉突き人事とは?ジョブローテーションと何が違ってどう問題

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