ゆでガエル理論とは?キャリア形成の心構え

あらゆるビジネス業界を取り巻く環境が著しく変化し始めている昨今。

その変化に対応していくことの大切さを身をもって実感する機会が増えてきました。

そのような中、「ゆでガエル理論」について聞いたこともある人もいるでしょう。

ここでは、全てのビジネスパーソンが知っておくべき「ゆでガエル理論」について解説していきます。

【参考】役職定年制とは?役職任期制との違いやメリット・デメリット

 

ゆでガエル

 

ゆでガエル理論とは

ゆでガエル理論とは、会社の中で安穏としている内に、社外で通用するスキルを身に着ける機会を得られず、徐々に社内でもお荷物扱いされるようになって行き場を失うビジネスパーソンの様を、ゆでガエルに喩えた理論のことです。

カエルは、いきなり熱湯に入ると驚いて逃げ出してしまいます。

しかし、常温から水に入れ、徐々に水温をあげていくようにすると、逃げません。

そして、その内、逃げ出すタイミングを失い、最後には死んでしまうとされています。

このカエルは、会社にも、そこで働く人にも置き換えることができます。

これは、環境の変化に対応していくことの重要性を説く、ビジネスの場でも重要な理論。

近年、ビジネスを取り巻く環境が著しく変化しています。

リモートワーク、副業、DX、ペーパーレス化、等々、挙げればきりがありません。

そして、それに順応していくこと、時代に合った仕事観を持つことが、全てのビジネスパーソンに求められるようになっています。

ゆでガエルのような結末を迎えないためにも、その心構えを持つ必要があるのです。

【参考】テクノ失業とは?今後無くなりそうな職種と個人が取れる対策

 

「ゆでガエル理論」に陥り易い人の特徴

しかし、どのような人がゆでガエルになってしまうのでしょうか。

以下では、そのような状況に陥り易い人の特徴や傾向について見ていきましょう。

 

従来のやり方に固執している

  • 「伝統だから」
  • 「昔からこれでずっとやっているから」

このように、従来のやり方に固執している人。

このような人は、真っ先にゆでガエル理論のような状態になりやすい傾向にあります。

例えば、

  • ペーパーレス化、脱ハンコの時代に、いつまでも紙ベースの情報共有やハンコに拘る
  • リモートが普及しているのにもかかわらず、出社を部下に強要する

といった人達。

時代の変化に対応できないと、取り残されるだけでは済まないかもしれません。

周囲からも、疎まれてしまうでしょう。

 

現状維持で満足している

現状維持で満足している人も、危険です。

今、十分な量の仕事を任され、十分な給料をもらっていたとしても、その状況がこの先何十年も続く保証はありません。

技術の進歩によって、機械やロボットに取って替わられてしまう可能性があります。

常に新しい情報をキャッチし、自分をアップデートさせ続けなければなりません。

現状維持で満足していると、取り返しのつかないことになるでしょう。

 

風通しの悪い組織にいる

個人の要因ではないものもあります。

風通しの悪い会社に勤めているなど、周囲の環境が影響してしまうこともあります。

組織の風通しが悪いと、外部や内部の変化に関して、末端の社員まで情報共有されません。

外の世界から隔離された状況で、「その会社でしか通用しない」人物になってしまいます。

組織の風通しが悪い場合、自ら情報収集して動こうとしない人も、対応が遅れて、ゆでガエルになってしまうのです。

 

「寄らば大樹の陰」と思っている

「うちの会社は大企業だから大丈夫だろう」

「何かあったら周りの人が助けてくれるだろう」

など、普段から他人任せ、会社任せな考え方を持っている人も要注意。

そのような状況だと、いざという時に、自分で自分の問題を対処できなくなります。

結局、何もできないままリストラの対象になるかもしれません。

また、会社が倒産しないとも限りません。

誰もが安心だと思った大企業が経営破綻した事例は、たくさんあります。

SHARP日本航空(JAL)が代表的なケースです。

【参考】レイオフとは?社員にも利点が?目的や注意点を解説

 

「ゆでガエル」にならないための心構え

環境の変化に順応できるようにして、ゆでガエルにならないようにしたい。

そのためには、以下のような心構えを常に持っておく必要があります。

 

客観的な視点を持つ

  • 「今のままで本当に大丈夫なのか」
  • 「自分のスキルはこれから先も通用するのだろうか」

など、自問自答したり、客観的な視点を持つことは何よりも大切です。

しかし、客観的にな判断とは言っても、自分だけでは判断できないこともあります。

その際は、周囲の意見に耳を傾け、相対的な分析、評価でがきるようにしましょう。

そのための人脈や知人を作っておくことも重要です。

 

新しいことにチャレンジし、学び続ける

環境の変化に晒されていると、自分にはできそうにないことにも直面することがあります。

その際、何もせずに諦めてしまえば、そこで終わってしまいます。

単に、取り残されるだけになり、成長したり、外で通用するスキルが得られたりすることはないでしょう。

新しいことでも積極的にチャレンジしたり、学び続けたりすることが重要です。

 

周囲に共感しすぎない、自分の考えを大事にする

今いる環境が快適過ぎるのも、考えもの。

ただ周囲に合わせた行動だけをしたり、自発的に何かやろうとしたりしない、といった状況に陥りがちになります。

そうすると、何か問題に直面した際に最初の一歩が遅れてしまいます。

トラブルの渦中にいることすら気づけないことすらあるでしょう。

組織の一員として働いている以上、和を重視することも求められます。

しかし、

  • 周囲に共感しすぎない
  • しっかりと自分の考えを持つ

といったことも、保身のためには欠かせません。

 

常に情報収集し、社会動向を把握する

どんな状況にいようとも、

身の回りでどんなことが起きているのか

これから何が起きそうなのか

を情報収集しながら社会動向を分析、把握することも欠かせません。

ゆでガエル理論のような状態に陥らないために、全てのビジネスパーソンに求められることです。

【参考】降格人事とは?安易な降格は違法?合法的に行うには

 

ゆでガエル理論の状況に陥らないために

  • 自分には関係ない
  • 現状ままで大丈夫
  • 自分は多分逃げ切れる

と思って環境の変化への対応を怠ると、危険です。

ビジネス社会における、自分の役割がなくなるかもしれません。

そうなると、会社のお荷物になり、周囲から邪魔者扱いされてしまう可能性もあります。

時には必要な投資をしたり、リスクを負ったりして、変わる必要があります。

そして、必要な知識、スキルを身につけたりすることが、これからの時代を生き抜くために必要とされる時代なのです。

【参考】ITリテラシーを高めてIT介護の問題を解決する【前編】

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