フリーランスなど、個人で活動されている方にとって、自分の個性は最大の資産。
それを最大限に活かすことは、ビジネスに繋げていくためにも非常に重要なことです。
そこでよく出てくる言葉が、「セルフブランディング」。
今回は、言葉は知っていても、案外中身は知られていない、そして結構奥が深い「セルフブランディング」について、そのメリットやリスクなど基礎知識を紹介します。
セルフブランディングとは?
そもそも、「ブランディング」とは何でしょうか。
これは、消費者に抱いてもらう、企業や商品、サービスのイメージを作りあげることです。
そして、セルフブランディングは、文字通り「個人」特有のイメージを消費者やクライアントに認識させ、提供するサービスや商品に付加価値を加えてビジネスチャンスを広げる、マーケティング施策の一つとなります。
個人事業主やフリーランスなど、どこの組織にも属さず、個人で活動する人が、事業者としてやっていくために欠かせない取り組みの一つでもあります。
セルフブランディングは、多くの場合、SNSなどのメディアを使ってやることになります。
しかし、単に自分のことを多くの人に知ってもらったり、キャラ作りをしたりすれば良いというわけではありません。
自分の個性やイメージを使って、新たな価値を生み出すことに注力しなければなりません。
セルフブランディングの3つのコツ
セルフブランディングのコツは、大きく3つあると言えるでしょう。
- 万人受けは望まない
- 顧客や消費者が実現できることを明確に提示する
- 誰でもパッと見てわかりやすい肩書きを決める
の3つです。
1. 万人受けは望まない
消費者向けのサービス提供を行っている方が、アプローチするターゲット層を広げ過ぎると、コンセプトや統一感が失われます。
そうすると、色のない、当たり障りない、「何者でもないもの」になってしまいます。
結果として、本来獲得できたはずの顧客も獲得できなくなってしまうでしょう。
誰かに嫌われたとしても、コアなファンから強く支持されるブランディングを強く意識しましょう。
特色や独自性の強いブランディングを意識しましょう。
2. 顧客や消費者が実現できることを明確に提示する
自身のプロフィールをSNSなどに載せる際、顧客が実現できることを具体的に書きましょう。
- ~について学べる
- ~な商品を開発する
- ~を支援する
等々、X(Twitter)で、多くの人がプロフィールに書いていたりします。
参考にしてみましょう。
3. 誰でもパッと見て分かり易い肩書を決める
独自性を意識するのは良いものの、何だか分からない肩書にしている人は多いもの。
- 〇〇コンサルタント
- 〇〇コーチ
- 〇〇カウンセラー
独自性と、分かり易さのバランスを取るのはなかなか難しいもの。
しかし、これは、一発決めてしまえばずっと使えるものでもあります。
言葉選びのセンスが問われるところでしょう。
【参考】フリーランスの悩み相談サービス6選!トラブル解決のために
セルフブランディングのメリットとリスク
それでは、セルフブランディングのメリットと、実践する際に気をつけたいリスクについて見ていきましょう。
まずはメリットから。
競合との差別化を図れる
個人の価値を高めることができれば、同業のライバルたちとの差別化を図れます。
非常に希少性の高い仕事や高度なスキルを要する専門職でない限り、肩書きだけでフリーランスとしてやっていくのはなかなか厳しいもの。
- 常に即レス即対応、スピード命!最短◯日で納品します
- 〇〇関係は何でもお任せ!〇〇の作業も対応します
など、何かしらの付加価値を付けることで、同業者との差別化ができるようになります。
ファンやクライアントの獲得がしやすくなる
セルフブランディングは、自身のファンやクライアントの獲得率アップにもつながります。
SNSなどのコンテンツを利用して、自分がしている仕事や、提供しているサービス、その他の個人的なスキルや特徴をうまくアピールしましょう。
フォロワーが多く集まってバズったり、そこから仕事のオファーが舞い込んできたりすることもあるでしょう。
相場以上の報酬を獲得しやすくなる
独自の価値がつけば、同じ仕事でも相場以上の報酬を得られることもあります。
他の同業者にはない何かしらの魅力や付加価値があれば、それに見合った報酬を得られるのは当然のことです。
次に、リスクについても見ていきましょう。
「痛いやつ」と思われやすい
セルフブランディングを実施する上で、「痛いやつだ」と一部の人から思われてしまうことは、避けては通れないリスクの一つとなります。
特にSNSでは、セルフブランディングをしているビジネスパーソンやフリーランスは注目されやすいもの。
時には、冷やかしや批判、匿名の同業者から嫌がらせを受けることもあるかもしれません。
アンチに対するある程度の耐性を持っていないと、途中で挫けてしまうこともあります。
炎上と常に隣り合わせ
また、セルフブランディングは、常に炎上と隣り合わせでもあります。
注目を集めるためとはいえ、何でもやってもいいというわけではありません。
公序良俗、社会通念上の常識に反することをして注目されると、逆に自分のブランドは傷つきます。
悪い意味で有名になってしまうと、積み上げてきたものも台無しになってしまうでしょう。
【参考】SNS炎上!予防策と発生時の適切な対処法について解説
セルフブランディングしてビジネスを拡大させよう
セルフブランディングは、組織に属さず、個人で活動する際に、激しい競争に勝ち残っていくための欠かせない取り組みです。
最初のうちは痛いやつと思われても、それを気にしていてはブランディングはできません。
「痛いやつ」というイメージが外れる頃には、嘲笑していた人達が到底追いつけない程の差がついているはずです。
自分自身をしっかりプロモーションしていけば、結果は付いてくるはず。
途中で諦めることなく継続して行っていきましょう。