テクノ失業とは?今後無くなりそうな職種と個人が取れる対策

AI、ロボット、ITなどの発展は、人の暮らしを快適にするだけではありません。

場合によっては、人の仕事を奪っていくこともあるのです。

ふと世の中を見渡せば、いつの間にか自動化しているものも少なくないのです。

今回は、これからの時代、知らないと不味いテクノ失業について、その意味を踏まえた上で、危険な職種や対策について解説します。

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テクノ失業

 

テクノ失業とは?

テクノ失業とは、人工知能やロボット、ITといったテクノロジーの著しい進歩が、ビジネスシーンにおけるあらゆる分野に影響し、それまで人手で行なっていた仕事がそれらに取って替わられ、人間が失業に追いやられる現象を意味します。

  • 業務効率化
  • 人件費の削減
  • 精度の向上
  • 正確さの確保

これらを目的としたITや最新ツールの導入は、最早どの分野でも常識となりつつあります。

そしてそれは、これからもますます加速していくでしょう。

野村総合研究所が2015年に実施したある調査結果によると、およそ49%もの労働者が、今後テクノ失業に陥ると予測されています。

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テクノ失業に陥る可能性が高い「危険な職種」5選

それでは、テクノ失業に陥る可能性が高いとされている危険な職種を5つ紹介します。

 

1、小売店のレジ打ち → セルフレジ

まず、コンビニやスーパー等の小売店のレジ打ちの仕事は、今後確実に減っていきます。

既に一部の企業ではセルフレジを導入し、レジ打ち業務をなくしているところもあります。

また、バーコード決済など、キャッシュレス化の波を受けて、更なる普及が見込まれます。

特殊な商品タグを導入し、手に取るだけで店内にあるカメラが自動でそれらを識別し、予めリンクさせておいたアプリで自動会計、自動清算するという技術も出てきています。

もしかすると、将来的にはレジという概念そのものがなくなるかもしれません。

 

2、受付、窓口業務 → ロボット、AIで無人化

企業や病院、その他の施設にある受付や窓口、案内業務もテクノ失業に陥ると見込まれています。

それらの業務は、タブレット端末や専用のロボット、AIによって代替されます。

場合によっては、完全に無人化されることもあるでしょう。

人ではなくロボットに任せることによって、正確さを向上させられるだけではありません。

多言語対応もしやすくなるのです。

利便性も、格段にアップするでしょう。

イレギュラー対応の能力が高まることで益々代替が進んでいくことでしょう。

 

3、運送業、ドライバー→ドローン、自動運転

郵便物、小包の配送、運搬などの運送業や人の移動に携わる車両の運転手といった業務。

これらも、100%ではなくとも、大半がロボットや最新技術に取って代わられるでしょう。

海外ではすでにドローンによる配達や車の自動運転が試験的に導入され始めています。

日本国内でも、試験をはじめ、技術開発や法整備などが徐々に進められています。

そのため、トラックやタクシーの運転手の需要は、今後激減すると見込まれています。

 

4、印刷、出版業 → 各媒体のデジタル化

また、新聞や雑誌、その他書物の印刷、出版に携わる仕事も、その存続が危ぶまれています。

というのも、それらはデジタル化され、オンライン上で消費者に提供されることがすでに一般化しています。

紙媒体そのものの需要が、これから益々減っていくと考えられるためです。

これらは、わざわざ印刷するよりもデジタル化して提供した方が圧倒的にコスパが良いもの。

出版元も、より多くの利益を得られる可能性があります。

 

5、通訳、翻訳 → AIで自動化

もう既にAIやロボットに代替され始めている職業に、通訳や翻訳など言語に関係する仕事が挙げられます。

通訳、翻訳機能は検索エンジンをはじめ、アプリやWeb上のサービスなどに元から導入されています。

また、専用の機械によって実用化もされています。

人が行う通訳、翻訳の仕事が完全に無くなるわけではないかもしれません。

しかし、その需要は確実に減少傾向にあると言えるでしょう。

【参考】シナリオプランニングとは?不確実な未来を生き抜くための術

 

テクノ失業への対策

この時点でも、もう既にテクノ失業の影響を受けている職業は少なくありません。

その危機を乗り越えるにはどうすれば良いのでしょうか

「ITやツールを使いこなす側」への転換

どんな業務でも、その現場特有の事情が分からなければ、ツールを使うこともできないというケースは少なからずあります。

そもそも、新しい技術を導入し、管理するためには、人の手が必要となるのです。

そのため、単純作業より次元の高い、

  • ツールを使いこなす立場への転換を模索する
  • ツールやITについて学び、それらを使いこなせるようになる

といったことが、対策と言えるでしょう。

 

ITに代替されない職種への転換

テクノ失業は、全ての職種に影響するわけではありません。

どんなに技術が発展しても、人の手が必要となる、人にしかできない仕事は存在します。

たとえば、

  • 弁護士や医者、教師、介護士など専門の資格やスキルを要する仕事
  • 人の心を動かす、クリエイティブ系

等の仕事は、人にしかできない仕事として挙げられるでしょう。

そのため、予めITに代替されない職種を見極めたり、今の内からそれらの職種への転換、転職を準備することも重要です。

【参考】副業解禁すべき?政府も勧める施策のメリット、リスクと対策

 

まとめ

テクノ失業への対策のためだけではなく、多様化、変化し続ける社会で生き抜くためにも、一つの職にこだわるのでは得策ではありません。

異なるタイプの、複数のスキル、新しい技術に関する知識を身につけることが不可欠です。

ただ危機感を感じてオロオロするのではなく、どうすれば新しい時代に対応できるのか、どんなことが必要になるのか、常に模索しながら学んでいくという姿勢を大切にしましょう。

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