転職活動は退職後?働きながら?どちらが最適か徹底比較

「転職したいけど、転職活動している時間がない」

どのタイミングで転職活動を本格的に始めるべきか、迷っている方も少なくないでしょう。

今回は、これから転職する人なら必ず押さえておくべき、転職活動を始めるベストなタイミングについて、メリット、デメリットについて紹介していきます。

【参考】自己都合退職は慎重に!衝動的な退職で損する理由5選

 

転職活動

 

転職活動を始める最適なタイミングとは?

「転職したい!」と思った時、

  • 仕事の合間を縫って転職活動を進めるケース
  • きっちり辞めてから始めるケース

があります。

どちらを選ぶかは人それぞれ。

一概にどちらが良いとは言えません。

しかし、決心した以上、どちらにしても、

  • 効率的に
  • リスクを回避しながら

転職活動を進める必要があります。

そして、そのためにも、双方のメリット、デメリットをしっかり押さえておく必要があります。

【参考】やりたい仕事がない!どうすればいいか分からない人へ

 

今の仕事を続けながら転職活動を始めるケース

まずは、今の仕事と並行して転職活動を進めるケースのメリットを見ていきましょう。

 

1. 無職になるリスクがない

仕事と同時進行で転職活動を進める最大のメリットは、失職するリスクがないことです。

今まで通り、安定した収入を維持できることはもちろん。

しかし、在職中に転職先を見つけ、スムーズに転職できれば職歴のブランクも生じません。

 

2. 考え直せるチャンスがある

たとえ熱心に転職活動に取り組んだとしても、思い通りに上手くいくとは限りません。

  • 転職先がなかなか見つからない、決まらない
  • 途中で気が変わり、今の会社に留まりたいと思う

といったことも十分、想定できます。

そして、そうなった時でも、職を維持しておけば、冷静になる余裕が生まれます。

精神的にも経済的にも余裕があり、考え直すためのチャンスが生まれるのです。

 

それでは、デメリットについても見ていきましょう。

 

1. 十分に活動時間を取ることができない

真っ先に挙げられる、デメリットとしては、「時間に余裕がなくなってしまうこと」です。

仕事を続けつつ転職活動する場合、基本的に就業時間後や休日に活動することになります。

つまり、体を休めたり、プライベートなことに費やすための時間が犠牲になります。

有休を取るという手段もありますが、取得できる日数は限られています。

また、転職活動のために休職をするというのも、理由の説明が難しいところです。

 

2. 転職先に入社するタイミングが難しい

無事、転職先が決まったとしても、タイミングよく次の職場に移ることが難しいケースもあります。

引き継ぎや退職のための手続きには、それなりに時間がかかります。

どうしても抜けられないプロジェクトに参加していたりすると、「今の案件が終わるまで待ってくれ」と嘆願されたりすることもあります。

そうして、半年、一年と時間が過ぎてしまうことも、珍しくありません。

しかし、新しい職場から、「そんなに待てない」と言われてしまう可能性があります。

場合によっては、「内定取り消し」になってしまうこともあるでしょう。

【参考】ブラック企業から退職できない?対処法を知っておこう

 

退職後に転職活動を始めるケース

次に、退職してから転職活動を始めるメリットを見ていきましょう。

 

1. 万全の状態で転職活動に臨める

会社を辞めれば、転職活動に十分な時間を確保できます。

  • 業界研究などのリサーチ活動
  • 転職先の会社探し
  • 職務経歴書や履歴書の作り込み
  • エージェントとの面談や実際の面接への参加

等々、時間を気にすることなく没頭することができます。

万全の状態で転職活動に臨めるでしょう。

また、会社の人の目を気にする必要もありません。

退職を考え直すように引き留められたり、邪魔されたりすることもないでしょう。

 

それでは、次に、デメリットについても見ていきましょう。

 

1. 収入が途絶えてしまう

退職してから転職活動を始めるデメリットは、収入が途絶えてしまうことです。

十分な貯金があったり、不労所得があったりすれば問題ないかもしれません。

しかし、そのような人は少数派でしょう。

国民健康保険に入ったり、住民税を払ったりしていると、どんどん残高は減っていきます。

雇用保険に入っている場合、退職理由次第で1~3ヶ月で失業手当が支給されます。

しかし、それもずっと貰えるというわけではありません。

 

2. 採用で不利になることがある

転職先が決まらないまま退職すると、応募先の面接官に「計画性がない人」と思われることがあります。

なぜ先に退職したのか、理由をしっかり説明できればそれほど問題にはなりません。

しかし、

  • 前の会社で何かトラブルを起こしたのだろうか
  • 急に辞めなければならない事情でもあったのだろうか

色々勘繰られることもあるでしょう。

採用担当者に不安材料を与えることにもなりかねません。

 

3. 職歴のブランクが長くなる

退職してからの場合、当然のことですが転職先に入社するまでブランクが生じます。

転職活動が長引けば、無職の期間が長くなり、それだけ不利な状況に追い込まれます。

その結果、仕事をせず、ブラブラすることに慣れてしまうかもしれません。

親と一緒に実家暮らしだったりすると、焦って仕事を決めようと思わなくもなりがち。

中長期的に見ても、ブランクの有無やその期間は、キャリア形成においてマイナスになってしまうため注意が必要です。

 

4. 給与交渉で足元を見られる

なかなか転職先が見つからず、焦りが生じると、足元を見られることがあります。

焦っていることを採用担当者に察知されると、

  • 希望よりも低めの給与を提示される
  • その他勤務地や配属などで一方的な条件を押し付けられる

といったことがあります。

交渉しようにも、求職者が焦っているとみるや、相手は強気に出てくるものです。

 

5. 緊張感がなくなる

最初は熱心に取り組んでいたとしても、長期化すれば気の緩みも必ず生じてきます。

暇な時間が結構できたりするということもあります。

それより、悪い意味で面接慣れしてしまい、「落ちてもいいや」という気持ちで面接に臨むようになったりしてしまいます。

そして、段々と応募や面接も徐々にいい加減になり、いつまで経っても内定が得られなかったりします。

【参考】失業手当を多く貰うコツは?3つのポイントと注意点

 

安易に辞めるよりも引き返せる状態を

いずれのケースにおいても、メリットやデメリット、人によって向き不向きがあります。

しかし、なるべく「引き返せる状態」を維持したまま転職活動をするのがベター。

辞めると決めたら、一刻も早く辞めたいという気持ちは理解できます。

精神的な傷を負ってまで、無理に在籍し続ける必要はありません。

しかし、なるべくなら、働きながら転職活動をして、どうしてもダメな時に退職することを検討する、というのがオススメです。

【参考】退職勧奨とは?会社の悪質な手口と受けた時の対処法は

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